コンビニ店頭の熾烈な“棚争い”が繰り広げられる中、スナック菓子コーナーで鎮座し続けている製品がある。それはカルビーの『堅あげポテト』。

あまりスナック菓子を買うことはないのだが、この『堅あげポテト』は試しに買って以来、ビールのおともになっている。じゃがいもそのものの旨みが感じれられて美味しい。最近では類似の商品もよく見かけるようになったが、調べてみると本商品は10年以上にわたって市場を拡大し続けているロングセラー。どうして人気を定着することができたのか、いわゆる「普通のポテトチップス」との違いはなんなのか? とっても気になったので、『堅あげポテト』の開発者・遠藤英三郎氏(現・研究開発本部 開発1部部長)にコメントをいただいた。

そもそも『堅あげポテト』が誕生したきっかけはなんだったのですか?
「それまでのポテトチップスの新商品は、味付けを変えたものが大部分でしたが、そうではなく、『新しい製法の商品を作ろう』ということになり、また日本では少子高齢化がすぐ先の現実として見えていましたので、ボリューム重視の若者向けの商品ではなく、大学生以上のお酒を飲む年代に向けた、大人向けの商品ということで開発に着手しました」
おやつとしてのポテトチップスを“卒業”してしまった大人に向けて、という意味合いもあったそうだ。

この大人向けポテトチップスを開発するにあたって遠藤氏が注目したのが、米国の伝統的な“釜揚げ製法”で作られたケトルタイプのポテトチップス。釜で低温でフライし、通常のポテトチップスよりも分厚く堅い食感が特徴といった、現在の『堅あげポテト』の原型にあたるものだ。