「レモネードはいかがですか? うれたおかねは、ひさいちに、きふします! 1ぱい200えんです!!」
週末の二子玉川(東京都世田谷区)に、元気な声が響いていた。大きめのエプロン姿が、なんともかわいらしい子どもたちが、レモンを手搾りして作ったレモネードを懸命に売っている。
6月11日限定で登場した、子どもたちによる小さなレモネード屋さん。実はこれ、「レモネードスタンド」と呼ばれる、子どもによる子どものための支援チャリティなのだ。売上金はすべて、福島県の被災地の子どもたちへ寄付されるという。
そもそもレモネードスタンドとは、アメリカではよく知られた子どものチャリティ活動。子どもたちが自分でお金を稼ぐことを学ぶために、自宅の前でレモネードを売るという活動だ。今回の震災後も、アメリカの子どもたちがレモネードスタンドをおこない、売上金を日本に寄付してくれたという報告もある。
そんなレモネードスタンドが今回日本で実現したのは、ソフトプレッツェル専門店「アンティ・アンズ」と民間学童保育「キッズベースキャンプ」(以下KBC)の協力によるもの。被災地支援のために何かしたいという共通の思いのもと、アンティ・アンズの店舗で実際に売っているレモネードと同様の商品を、KBC二子玉川の子どもたち約20人が販売することにしたのだという。
イベントに先がけ、子どもたちは2週にわたって準備を実施。被災地にボランティアに入ったKBCスタッフの話を聞いて、自分たち何ができるのか話し合ったり、お店に掲げるポスターを作ったり、発声練習もしたのだとか。
当日は私も子どもたちからレモネードを1杯買って飲んでみたのだが、イベントも終盤で慣れてきていたせいか、小学校低学年とは思えないほど手際のよい接客にビックリ。
「子どもたちもだんだんノッてきて、声が出るようになってきましたね」
というのはアンティ・アンズを運営するプレッツェルジャパン株式会社のPRマネージャー井川さん。
ちなみにKBCでは、もともと職業体験などの活動をおこなっており、子どもたちにお店を任せることについては、とくに心配はしていなかったそう。株式会社キッズベースキャンプの島根社長いわく、
「子どもの発想は豊かで、今回の活動でもアイディアがいろいろ出てきました。今後も被災地との交流などを通して、活動のフィードバックをしていきたいと思っています」
たとえば、お客さんに寄せ書きを書いてもらう案は子どもたちから出たものだという。
レモネードスタンドは一日限定だったが、子どもたちの思いやがんばる姿は、被災地の人々はもちろん、東京の道行く人々にも大きな元気を届けてくれたはず。レモネードの味も格別でした!
(古屋江美子)
週末の二子玉川(東京都世田谷区)に、元気な声が響いていた。大きめのエプロン姿が、なんともかわいらしい子どもたちが、レモンを手搾りして作ったレモネードを懸命に売っている。
6月11日限定で登場した、子どもたちによる小さなレモネード屋さん。実はこれ、「レモネードスタンド」と呼ばれる、子どもによる子どものための支援チャリティなのだ。売上金はすべて、福島県の被災地の子どもたちへ寄付されるという。
そもそもレモネードスタンドとは、アメリカではよく知られた子どものチャリティ活動。子どもたちが自分でお金を稼ぐことを学ぶために、自宅の前でレモネードを売るという活動だ。今回の震災後も、アメリカの子どもたちがレモネードスタンドをおこない、売上金を日本に寄付してくれたという報告もある。
そんなレモネードスタンドが今回日本で実現したのは、ソフトプレッツェル専門店「アンティ・アンズ」と民間学童保育「キッズベースキャンプ」(以下KBC)の協力によるもの。被災地支援のために何かしたいという共通の思いのもと、アンティ・アンズの店舗で実際に売っているレモネードと同様の商品を、KBC二子玉川の子どもたち約20人が販売することにしたのだという。
イベントに先がけ、子どもたちは2週にわたって準備を実施。被災地にボランティアに入ったKBCスタッフの話を聞いて、自分たち何ができるのか話し合ったり、お店に掲げるポスターを作ったり、発声練習もしたのだとか。
当日は私も子どもたちからレモネードを1杯買って飲んでみたのだが、イベントも終盤で慣れてきていたせいか、小学校低学年とは思えないほど手際のよい接客にビックリ。
「子どもたちもだんだんノッてきて、声が出るようになってきましたね」
というのはアンティ・アンズを運営するプレッツェルジャパン株式会社のPRマネージャー井川さん。
子どもたちの声に「何だろう?」と足を止める人も多く、売れ行きもかなり好調だった様子。終わった後は、子どもたちも口々に「楽しかった」と笑顔を見せていた。
ちなみにKBCでは、もともと職業体験などの活動をおこなっており、子どもたちにお店を任せることについては、とくに心配はしていなかったそう。株式会社キッズベースキャンプの島根社長いわく、
「子どもの発想は豊かで、今回の活動でもアイディアがいろいろ出てきました。今後も被災地との交流などを通して、活動のフィードバックをしていきたいと思っています」
たとえば、お客さんに寄せ書きを書いてもらう案は子どもたちから出たものだという。
レモネードスタンドは一日限定だったが、子どもたちの思いやがんばる姿は、被災地の人々はもちろん、東京の道行く人々にも大きな元気を届けてくれたはず。レモネードの味も格別でした!
(古屋江美子)
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