以前のコネタでイギリスにおける大麻の現状を伝えたが、今回は海を隔てた隣国フランスをルポ。そもそも日本でドラッグという言葉を聞くと、どれも同じような現象を引き起こす印象を持たれるが、その効果や常習性は種類によって多岐にわたる。
フランスの法律によると、状況により使用は禁固1年、罰金3,750ユーロが科され、補充刑として薬物防止に関するキャンペーンの参加も言い渡される。薬物の製造、輸入、輸出、所持、販売を組織的におこなった場合は最高で無期懲役、罰金750万ユーロ科される。広告などで使用や所持を宣伝したケースも、最高で禁固5年、罰金750万ユーロになるという。
その中で、身体・精神的中毒性が他のドラッグと比べ低く、もっとも手に入れやすいものが大麻。そこでパリでドラッグの使用を防ぐための啓蒙活動をおこなっている関係者に聞いてみた。現状はどうなのか?
「大麻の場合、早い子供だと15歳くらいから喫煙する人もいます。友人にたずねれば、誰かしら手に入れるルートを知っているので入手は簡単です。もちろん価格も日本と比べれば格段に安いです」(関係者)
フランスの法律はイギリスやオランダより厳しいが、なぜ同じように大麻に手を出す人が多いのだろうか。実際、警察に見つかった場合は?
「本来は違法ですが、初犯の場合やごく少量の所持の場合は、見逃される場合も多いです。例えば大麻を所持していて警察に見つかった場合、没収されて注意を受けるだけのケースもあります。このように状況に寛容なことも、日本と比べて大麻の喫煙人口が多いことに関係しています」(同)
だいたいどれくらいの人が経験したことがあるのだろうか。
「もちろん、その人が置かれている環境や状況にもよりますが、私の友人の場合は、およそ半数以上が一度は大麻を経験したことがあります。また大麻以外のケースだと、カフェやレストランなど昼夜を問わず忙しい職業の人は、覚醒剤にたよっている場合もありますよ。また、コカインは2000年を境にどんどん安くなっています。今では以前の半額にまで価格が下がりました」(同)
今回取材を受けてくれた彼は、パリでも治安の悪い地域で活動をしているのだが、やはり貧困とドラッグはとても関係しているという。
「フランスには未成年(18歳未満)のホームレスも多くいます。彼らのなかには、ドラッグの常用がきっかけで、このような状況に陥る人々も多いです。はじめはソフトドラッグと呼ばれる大麻などから、ハードドラッグと呼ばれる常習性の高い薬物に移行していく人もおり、我々はそれら原因を少しでも未然に防ぐためにも、活動を続けています」(同)
日本と比べればはるかに入手しやすいフランスのドラッグ事情。欧州でも国により議論は多々あるが、依然様々な問題を抱えているようだ。
(欧州プレス)
ただし大麻、コカイン、メタドン、ヘロイン、コディン、アンフェタミン、LSDなどは、ウィーンで採択された「麻薬及び向精神薬の不正取引の防止に関する国際連合条約」を受けてドラッグとして規定されている。
フランスの法律によると、状況により使用は禁固1年、罰金3,750ユーロが科され、補充刑として薬物防止に関するキャンペーンの参加も言い渡される。薬物の製造、輸入、輸出、所持、販売を組織的におこなった場合は最高で無期懲役、罰金750万ユーロ科される。広告などで使用や所持を宣伝したケースも、最高で禁固5年、罰金750万ユーロになるという。
その中で、身体・精神的中毒性が他のドラッグと比べ低く、もっとも手に入れやすいものが大麻。そこでパリでドラッグの使用を防ぐための啓蒙活動をおこなっている関係者に聞いてみた。現状はどうなのか?
「大麻の場合、早い子供だと15歳くらいから喫煙する人もいます。友人にたずねれば、誰かしら手に入れるルートを知っているので入手は簡単です。もちろん価格も日本と比べれば格段に安いです」(関係者)
フランスの法律はイギリスやオランダより厳しいが、なぜ同じように大麻に手を出す人が多いのだろうか。実際、警察に見つかった場合は?
「本来は違法ですが、初犯の場合やごく少量の所持の場合は、見逃される場合も多いです。例えば大麻を所持していて警察に見つかった場合、没収されて注意を受けるだけのケースもあります。このように状況に寛容なことも、日本と比べて大麻の喫煙人口が多いことに関係しています」(同)
だいたいどれくらいの人が経験したことがあるのだろうか。
個人的に周りの人もかなり経験している?
「もちろん、その人が置かれている環境や状況にもよりますが、私の友人の場合は、およそ半数以上が一度は大麻を経験したことがあります。また大麻以外のケースだと、カフェやレストランなど昼夜を問わず忙しい職業の人は、覚醒剤にたよっている場合もありますよ。また、コカインは2000年を境にどんどん安くなっています。今では以前の半額にまで価格が下がりました」(同)
今回取材を受けてくれた彼は、パリでも治安の悪い地域で活動をしているのだが、やはり貧困とドラッグはとても関係しているという。
「フランスには未成年(18歳未満)のホームレスも多くいます。彼らのなかには、ドラッグの常用がきっかけで、このような状況に陥る人々も多いです。はじめはソフトドラッグと呼ばれる大麻などから、ハードドラッグと呼ばれる常習性の高い薬物に移行していく人もおり、我々はそれら原因を少しでも未然に防ぐためにも、活動を続けています」(同)
日本と比べればはるかに入手しやすいフランスのドラッグ事情。欧州でも国により議論は多々あるが、依然様々な問題を抱えているようだ。
(欧州プレス)
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