ふとしたきっかけで「ガムテープ研究室」という名のサイトにたどり着いた。ガムテープの耐久性でも調べているのかと思いきや、そこにはカラフルなカバンや財布、カメラケースなどがずらり。
まさか……と思い、ブログを読んでみると、これらは全てガムテープで作られたものらしい。おそるべき完成度! 研究室長の“tro”こと寺尾隆裕さんにお話を聞いてみた。

troさんがこれらを作り始めたのは、書籍『ガムテープでつくるバッグの本』(著者:中島麻美さん)との出会いから。元々もの作りが好きだったtroさんだが、普段は梱包材として使われているガムテープから様々なモノを生み出す面白さにハマってしまい、今では著者の方にも認められ、作品を販売するにまで至った。底板など一部素材は別途購入することもあるとのことだが、素材は基本的に布粘着のテープのみ。気になる耐久性も「みなさんが想像するより丈夫」とのことだ。私も実際にガムテバッグを手にしてみたが、底板がなくても、PCなどを入れない限り、ある程度の重みには耐えられそうだ。

troさんのイチオシ商品は、写真の“ガムテバーキン”。25メートル巻きのガムテープ2つで作ったというこのオリジナルバッグは、形も色も艶も、なかなかの高級感を漂わせている。ここまでクオリティの高いものに変身してしまうなんて、ガムテープも侮れないものだ。その他にも、編み込みタイプのガムテープ財布(長財布、2つ折り財布)、ペットボトルホルダー、カメラケースなど、どれも力作ぞろい。カメラケースはカラフルな全20色と、目にも楽しい作品に仕上がっている。
作品の最新情報は「troのガムテープ研究室」にて随時公開されている他、一部は「troのガムテープ研究室 通販部」で購入可能なので、気になった方はぜひチェックしてみて。

troさんの作品を見ていると、何でもやればできちゃうんだなー、とDIYゴコロがくすぐられる。私なんて、こんなにカラフルなガムテープがあることさえ知らなかった。ほしいものがあったらまずは作ることを考える、なんて発想を持っていたら、もっとワクワクした毎日を送れそう。そして、誰でもクリエイターになれちゃうのかもしれませんね。
(池田美砂子)
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