各メーカー、機種の「張り革キット」を手がけるジャパンホビーツールさんにズバリ革張りする理由を聞いてみた。すると、以下の3点に集約される。
・アナログ感、高級感がでる
・滑り止めになる(グリップ性が高くなる)
・ファッション性の追求
これらの点についてそれぞれ詳しく見てみる。
・アナログ感・高級感がでる
つまり、銀塩時代のクラシカルなカメラはデジカメより希少性が高く、ステータスになるということ。それに似せるためにデジカメにあえて当時のカメラがしていたような革を張り付けるのだ。
たとえば、同社商品『ニコン1 V1 用張り革キット』を張り付けると見事なまでにデジカメとマッチする。
「『ニコン1 V1』はニコンの最新のミラーレス一眼です。それに銀塩カメラ『ニコンS』と『ニコンF2』で使用された同じ革を張り付けました。すると当社のキャッチフレーズである“機能はデジタル、気分はアナログ”を楽しむことができ、ニコンファンにたいへん喜ばれています」
各社からいろいろ販売されている中で、ジャパンホビーツールの「張り革キット」の強みはカメラメーカーが実際に使用した革(ビニックスレザー)で製作している点だという。
・滑り止めになる(グリップ性が高くなる)
これは分かりやすい機能性だ。
「人気の『オリンパスE-PL3』のようなデザインが平面なデジカメの場合、グリップ性が悪いので、シボがついている『張り革キット』を張ると滑り止めの効果は抜群です」
・ファッション性の追求
アナログとか高級感とかではなく、純粋に革張りしたほうがカッコイイと思うユーザー向けということ。
「『リコーCX5用貼り革キット』は、純正品の革やグリップ性以上に、色や柄にこだわるユーザー向けです」
同社商品には上記のようなクロコダイルや、イタリアンレザーもある。
おおよそお分かりいただけただろうか。革を張るだけでこんなデジカメの外観や機能性に違いが出ることを。自分のデジカメを友人・知人のそれと差別化したいと思ったら、革張りはとても有効である。
(羽石竜示)