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殺人犯の主観でドラマは作れるか〈坂元裕二×我孫子武丸 ドラマ「それでも、生きてゆく」対談part4〉

殺人犯の主観でドラマは作れるか〈坂元裕二×我孫子武丸 ドラマ「それでも、生きてゆく」対談part4〉
「それでも、生きてゆく」(発売元:フジテレビ)<br />出演:瑛太/満島ひかり/風間俊介/田中圭/佐藤江梨子/福田麻由子/村川絵梨/倉科カナ/安藤サクラ/柄本明/段田安則/小野武彦/風吹ジュン/時任三郎/大竹しのぶ<br />脚本:坂元裕二<br /><br /><坂元裕二(さかもとゆうじ)プロフィール><br />脚本家。大阪府出身。<br />1987年、第1回フジテレビヤングシナリオ大賞を19歳で受賞しデビュー。<br />2008年、「わたしたちの教科書」で第26回向田邦子賞受賞。<br />2010年、「Mother」で第65回ザテレビジョンドラマアカデミー賞脚本賞受賞。<br />2011年、「それでも、生きてゆく」で第70回ザテレビジョンドラマアカデミー賞脚本賞受賞。
part1part2part3はこちら。

<誰が何を言ったっておかしくないじゃん>

我孫子 以前のレビューでも書いた、加害者家族と被害者家族が一緒にそうめんを食べるシーン(第6話「招かざる客」)なんですが、

坂元 はい。

我孫子 被害者側の母親(大竹しのぶ)が、ずっと会いたくなかった加害者家族と顔を会わせてしまうこの場面は、視聴者も「どう出会うんだろう?」とずっと気にしていた訳です。そこでお決まりの反応をするのではなく、息子役の瑛太に「なんでお茶菓子ないの?」と叱る。それがとてもリアルというか…… もちろんリアルなわけないんですけども、お約束では良しとしない姿勢のひとつだと思うんですよね。そういうのが全編に渡って起きていて。

坂元 やっぱり、被害者家族のことも加害者家族のことも自分には未知の世界で、何がリアルなのかはわからない訳です。そういう場合 、ベタに向かうことには危険を感じる。毎回毎回こう書いたら普通になってしまうね、とそこを避けながら書いていくとああいう感じになるというか。今挙げていただいたシーンも、被害者側の大竹さんがハッキリしゃべって加害者家族はそれに対して受け答えして、という感じで一回普通に書いてるんです。でも、なんか違和感があるんですよね。それで、違う方向で書いてみようかなと。でも、あんな風に外してしまうのはすごく勇気がいるんですよ。

我孫子 外すと言っても、結局キャラクターが坂元さんの中で固まってなかったら単にブレたことになりますよね。それがブレないで、母親が今取る行動としてとても自然に見えたんですよ。坂元さんもそれが自然だ! と思われたわけでしょ?

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