そんなマンガ特有の表現方法を現実の世界に取り込んだらどうなるか? 無謀にも聞こえそうな取り組みだが、それを見事に形にしているのが今年誕生したばかりのプロダクトブランド「Comicalu(コミカル)」だ。
現在のところ扱っているのは4商品。ツタイミカさんがデザインを手がけた「マンガ皿」は、写真のように “ジャーン”という効果音や集中線があらかじめプリントされている皿。当然、盛り付ける料理もデザインの一部になり、なんてことないホットケーキでさえ、「どうだ!」といわんばかりの存在感で迫ってくる。
皿のデザインは全8柄あり、食材が妙に輝いて見える“キラキラ”効果のあるもの、女性の目や口元に食べ物を載せることで絵柄が完成するものなど、テイストもいろいろ。何を載せようか悩むのも楽しそうだ。Comicaluのプロデュースをしているデザイン事務所、NOSIGNER代表の太刀川さんいわく、
「いつものメニューにちょっとしたメッセージを添えてみてはいかがでしょうか」
もちろん、パーティに使えば盛り上がること必至だし、個性的なギフトとしても喜ばれるはず。
そのほかの商品も意表をついたものばかり。たとえば能登夫妻さんデザインの、吹き出し型のシール「モノローグ」は日常をマンガ仕立てにしてくれるアイテム。「ちゃんと石けんで手ぇ洗った?」なんて、トイレのドアノブにつけるのにぴったりだ。