ここ半年で7キロ太ったのだが、原因は大体わかっている。食い過ぎ。
あと、ヤミツキになったルーティンがある。お風呂上りに食べるアイス。浴室から腰タオルのままキッチンに現れ、冷凍庫から霜のかかったハーゲンダッツを取出し、チョコチップの表面をスコップのようにスプーンですくい出す。至福だよ。良過ぎるだろ。
ただ、それだけではない。買いたてのハーゲンダッツを夢想したら、思い出した。何、あの固さ。表面をこじ開けるのに、どれ程のパワーを使っているだろうか。美味しいからカンベンしてあげてるけど、並みの美味しさだったらとっくの昔に糾弾してる。
……ちょっとイラついてしまいましたが、大丈夫です。どうやら、こんなお助けアイテムがあるらしいから。デザイナー・寺田尚樹氏が開発し、株式会社タカタレムノスが昨年の11月末より発売している『15.0%』は、カチカチに凍ったアイスを食べるためのスプーン。なぜかこのスプーンを使うと、サクッとアイスがすくえるらしいです。
でも、どうしてアイスが食べやすくなるのか? 同社に伺ってみた。
「素材に無垢のアルミニウムを使用しています。アルミニウムの熱伝導率の高さを利用し、スプーンの持つ手の体温でアイスクリームを溶かしながらすくい出すことができます」(担当者)
また、形状にも工夫は施されている。全体が、手の平に馴染むふっくらとしたフォルムになっているのだ。これを指先だけでなく手の平全体でスプーンを包み込むように持つと、カチカチに凍ったアイスクリームを掘っても手が痛くなりにくい。使いやすさを考慮したデザインにしてみせた。
でも、そんな上手いこといくのか? イマイチ、実感が湧かないな……。というわけで、このスプーンを取り寄せてみました。
そして、やって来ました風呂上り。冷凍庫には、まだ手を付けていないハーゲンダッツが。もう、蓋を開けるのもつらい。固い。
そんな蓋を何とか取り外したら、目の前に現れたアイスの表面。手で触ってみると……、固いな。乾燥してカチカチになった土の地面みたいな。どうなってんだ、こりゃ。
さあ、スプーンの出番です。この“アイスクリームスプーン”ですくい取りますよ? ……おっ、スルッと入ってしまう。本当に、スルッと。
また、すくい取られたスプーン跡に注目すると、そのポイントが面白い。
そんな『15.0%』は2011年のグッドデザイン賞を受賞するなど、デザイン性についても高い評価を獲得している。
「建築家として仕事柄、普段から素材の特性にはリサーチしていたので熱伝導率の高いアルミニウムを使うことを思いつきました」(寺田氏)
建築家だからこそ思い付いた原理と、建築家だからこそ到達した高いデザイン性。感激です。しかも、アイスは美味しいし。
ちなみにこのスプーン、今までに約5000本程を売り上げているとのこと。
「グッドデザイン賞を受賞すると、インテリアショップを中心に取り扱いのご要望を頂くようになりました。またマスコミ各社からのお問い合わせも重なり、現在では生産が追いつかず、想像を超えた反響となっています」(担当者)
「vanilla」(先端がタマゴ型のスタンダードタイプ)、「chocolate」(先端が角張っており、カップの底の角にフィットするタイプ)、「strawberry」(先端がフォーク状になっており、ソルベを掘削するのに最適なタイプ)の3種類があり、価格はそれぞれ3,150円(税込み)。
最後になりましたが、『15.0%』なる商品名について。
ヤバイね。ヤミツキになっちゃいそうだ。
(寺西ジャジューカ)
ごはんが美味しい。お菓子が美味い。
あと、ヤミツキになったルーティンがある。お風呂上りに食べるアイス。浴室から腰タオルのままキッチンに現れ、冷凍庫から霜のかかったハーゲンダッツを取出し、チョコチップの表面をスコップのようにスプーンですくい出す。至福だよ。良過ぎるだろ。
ただ、それだけではない。買いたてのハーゲンダッツを夢想したら、思い出した。何、あの固さ。表面をこじ開けるのに、どれ程のパワーを使っているだろうか。美味しいからカンベンしてあげてるけど、並みの美味しさだったらとっくの昔に糾弾してる。
……ちょっとイラついてしまいましたが、大丈夫です。どうやら、こんなお助けアイテムがあるらしいから。デザイナー・寺田尚樹氏が開発し、株式会社タカタレムノスが昨年の11月末より発売している『15.0%』は、カチカチに凍ったアイスを食べるためのスプーン。なぜかこのスプーンを使うと、サクッとアイスがすくえるらしいです。
でも、どうしてアイスが食べやすくなるのか? 同社に伺ってみた。
「素材に無垢のアルミニウムを使用しています。アルミニウムの熱伝導率の高さを利用し、スプーンの持つ手の体温でアイスクリームを溶かしながらすくい出すことができます」(担当者)
また、形状にも工夫は施されている。全体が、手の平に馴染むふっくらとしたフォルムになっているのだ。これを指先だけでなく手の平全体でスプーンを包み込むように持つと、カチカチに凍ったアイスクリームを掘っても手が痛くなりにくい。使いやすさを考慮したデザインにしてみせた。
でも、そんな上手いこといくのか? イマイチ、実感が湧かないな……。というわけで、このスプーンを取り寄せてみました。
試したいんです! これで、バクバク食べますよ!!
そして、やって来ました風呂上り。冷凍庫には、まだ手を付けていないハーゲンダッツが。もう、蓋を開けるのもつらい。固い。
そんな蓋を何とか取り外したら、目の前に現れたアイスの表面。手で触ってみると……、固いな。乾燥してカチカチになった土の地面みたいな。どうなってんだ、こりゃ。
さあ、スプーンの出番です。この“アイスクリームスプーン”ですくい取りますよ? ……おっ、スルッと入ってしまう。本当に、スルッと。
また、すくい取られたスプーン跡に注目すると、そのポイントが面白い。
なんか雨上がりの地面みたいな。そこだけ湿っているのだ。すくったアイスについても、スプーンに乗せ続けてると次第に液体化。溶けていく。熱が伝わっているのだろうか? 魔法使いになった気分だよ!
そんな『15.0%』は2011年のグッドデザイン賞を受賞するなど、デザイン性についても高い評価を獲得している。
「建築家として仕事柄、普段から素材の特性にはリサーチしていたので熱伝導率の高いアルミニウムを使うことを思いつきました」(寺田氏)
建築家だからこそ思い付いた原理と、建築家だからこそ到達した高いデザイン性。感激です。しかも、アイスは美味しいし。
ちなみにこのスプーン、今までに約5000本程を売り上げているとのこと。
「グッドデザイン賞を受賞すると、インテリアショップを中心に取り扱いのご要望を頂くようになりました。またマスコミ各社からのお問い合わせも重なり、現在では生産が追いつかず、想像を超えた反響となっています」(担当者)
「vanilla」(先端がタマゴ型のスタンダードタイプ)、「chocolate」(先端が角張っており、カップの底の角にフィットするタイプ)、「strawberry」(先端がフォーク状になっており、ソルベを掘削するのに最適なタイプ)の3種類があり、価格はそれぞれ3,150円(税込み)。
最後になりましたが、『15.0%』なる商品名について。
これは「アイスクリーム=乳固形分15.0%以上」という日本の成分規格を指しているそう。アイスクリームの成分を、そのままブランド名にしてしまったんです。
ヤバイね。ヤミツキになっちゃいそうだ。
(寺西ジャジューカ)
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