暑くなってくると、湯船にはつからず、シャワーでさっと済ませる人も増えるだろう。だが、血行がよくなり疲れがとれるなどの理由で、夏でも湯船派は多い。


といっても、それは日本に限った話。日常的に湯船につかる習慣があるのは世界では少数派。当然、お風呂の習慣も国によってかなりちがう。

ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 コンシューマー カンパニーが、世界4都市(東京・ニューヨーク・パリ・ソウル)の20~30 代の女性を対象にボディケアに関するアンケートを実施。各国女性のお風呂事情が明らかになった。

まず、バスタイムの過ごし方。
東京では「シャワーと湯船の両方」と答えた女性が70%で最多だが、パリ・ニューヨーク・ソウルでは「シャワーのみ」という回答が圧倒的。風呂(またはシャワー)に入るタイミングも、東京・ソウルは「寝る前」、ニューヨーク・パリは「朝起きてすぐ」と答える人が多かった。

なにで体を洗うかもちがう。東京は「ナイロン製のタオル」が44%で1位。次に「手」が23%。「綿のタオル、手ぬぐい」14%と続く。
肌に負担をかけないため、手で洗うスタイルも年々ポピュラーになりつつあるようだ。

一方、ニューヨークの1位はなんと「ヘチマ」(43%)。英語でいうと、ベジタブルスポンジ。ナチュラル志向が強いニューヨーカーゆえだろうか。パリでは「手」、ソウルは日本と同じ「ナイロン製のタオル」がトップに挙げられた。ちなみに以前コネタ「アカスリは定期的にやるべきか?」で紹介したように、人によってはナイロン製のタオルを使うと摩擦で皮膚が黒ずんでしまうこともあるようなので注意したい。


お風呂で体や頭を洗う以外にすることは? という問いに対しては、東京・ソウルでは「歯磨き」、ニューヨーク では「角質ケア」、パリでは「音楽・ラジオを聴く」を挙げる人が多かった。パリの女性たちにとってバスタイムは、単に体を清潔に保つだけでなく、気持ちをリラックスさせるためのものでもあるようだ。

また、アンケートではお風呂習慣だけでなく、ボディケア意識の差も明らかに。東京では、1年を通してボディ用保湿剤を使うなど、なんらかのボディケアをおこなっている女性は3割どまり。対して、ニューヨークでは8割以上。パリでも6割以上、ソウルでも半数以上が通年ボディケアをしていると回答した。


当然、それが肌への自信にも反映されていた。「ボディの肌に自信がありますか」という質問に対し、東京の30代で「とても自信がある」があると答えた人はゼロ。「少し自信がある」と答えた人も14%しかいなかった。ところが、ニューヨークの30代は28%が「とても自信がある」と答え、42%が「少し自信がある」と回答。もちろん謙遜しがちな国民性もあるだろうが、意識の差は大きそうだ。

同調査の結果の一部やボディケアの方法については、ウェブサイト「ジョンソン(R)ボディケア」でも公開中。
同社によれば、エアコンが効いた環境下では季節を問わず腕、脚、肩、手の肌は乾燥しがち。特に夏は露出が多く、強い紫外線を直接浴びる腕、脚の肌には厳しい条件といえるそう。

薄着になり隠せる部分が減る季節。本格的な夏の到来を前に、ボディケアを見直してみては。
(古屋江美子)