パソコンといえば、基本的に四角い箱の中に入っているものと思っているだろう。そういうあなたは極めて常識的。
しかし、そんな常識を打ち破る画期的(!?)なPCケースがこのほど秋葉原に登場。それはなんと、蒸気機関車だというのだ。これは早速観に行かねば!

「あくまで今回展示されている『PC-CK101』はサンプル品ですよ」とツクモパソコン本店さん。うん、それでも観たいのでお願いして店頭に入れてもらった。メーカーは台湾のLian Li社で、限定発売する予定の商品サンプル。「早ければ今夏に正式入荷します」(店員)とのこと。すでに数名の予約が入っているそうだ(6月13日時点)。

観れば観るほど蒸気機関車だ。車輪など各パーツの形や外装がしっかり再現されている。子供のころ夢中になっていた銀河鉄道999を思い出す。あのころは宇宙に行ける鉄道が将来できるものと固く信じていたのだが、それは今の時代では夢のまた夢。こうした模型を使って頭の中でイメージするしかないか。


一応サンプル品を観た限りの概要はというと、頭の部分に電源ボタンと各種インターフェースがあり、機関車の操縦席に電源装置やドライブベイが入るようだ。残りの重要パーツであるマザーボードや冷却ファンは客車に。そして、よく観ると客車の中にモーターが設置されている。これって動くのか。
「今年行われたCOMPUTEX TAIPEIで実際に動いているものがあるそうです。これは試しに付けてみたもので、果たして動くかどうか」(同店員)。
付属のレールの上を本当に走ってくれたら感動ものだ!

Lian Li社ではこれまでカタツムリ型や高層ビル型のような変わったPCケースを製品化してきた。今回の蒸気機関もマニアの間で必ずや評判になるだろう。筆者としては、走らなかったとしてもデスクの上に置いて眺めているだけでも幸せだ。
「早く正式版、出ないかなぁ」

あくまでサンプル品であり仕様が完全に決まっているわけではないので、もっと完成度が高いものになる可能性もある。さてさて、私のPCも4年半が経過しているので、そろそろ買い替え時期。思い切って蒸気機関車にしますかね。

(羽石竜示)
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