一方、頑なに着崩しを拒絶する小沢一郎という人の孤高のセンスにも逆に興味が惹かれるのだが。いつも、スーツにネクタイ!
小沢氏みたいな人は、それはそれでいいと思う。しかし、クールビズを狙っているだろうに、あまり上手じゃない人を見ると不憫に感じてしまう。どこか無理があったり、おじさんっぽさが増幅していたり……。特に、40代以上のメンズが心配。
そんな方々に、参考にしていただきたい! ミズノでは、5月に「クールビズ スタイリング講座」を開講しています。しかも、講師が大物。「Begin」元編集長であり、現在は編集プロダクション「Pow-der」の代表として多くのファッション誌を手掛けている奥山泰広氏が、身だしなみに配慮した快適な夏のスタイリングを提案してくれるそうです。これは当然、行くでしょう。私も大人のクールビズ・スタイルを勉強してきました!
そして、当日。まず始めに、奥山氏は“夏の男性の身だしなみ”について気になるデータを紹介してくれました。ある調査によると、男性が自身で気にしているポイントとして挙げる項目トップ3は「体臭」(74.4%)、「顔のテカリ」(45.3%)、「わきの下の汗ジミ」(41.5%)らしい。
これらの重要事項(体臭、テカリ、汗ジミ)、クールビズのアイテムを駆使すれば解決できるそうです。
論より証拠。この日、奥山氏はミズノの社員さんをモデルに、イケてるクールビズ・ファッションを披露してくれました。
実例1は、ON(オフィス)スタイルについて。モデルは、スポーツプロモーション部の西田さん(44歳)です。まずは、普段の西田さんのスタイルがパネルとなって登場。うん、真面目な人となりがファッションに滲み出ています。……ただ、可もなく不可もなしだ。第一、クールビズという感じではないかも。
「西田さんは背が高く、スタイルも良いので、そのポテンシャルを活かしたクールビズ・スタイルにしてみました」(奥山氏)
そして、奥山氏スタイリングによるクールビズ・ファッションに身を包んだ西田さんご本人が登場。
「実は、このインナーに秘密がありまして。抗菌・防臭機能がプラスされており、汗をかいたとしても臭いを表に出しません」(奥山氏)
西田さんが着ているインナーシャツの素材には、ミズノが独自に開発した「アイスタッチ」が使用されているという。速乾性に優れていて気化熱を奪いやすいので、触れるとサラッと冷たく感じる素材です。
個人的にポロシャツにアンダーシャツを合わせる機会はなかったが、地肌の上にシャツを羽織ると臭いや汗ジミが発生してしまう不安がある。透けに関しては、ベージュカラーなどをチョイスすれば問題なし!
続いては、OFF(休日)スタイルの実例を。モデルは、ミズノ広報宣伝部の木水さん(44歳)。まずは普段の木水さんのOFFスタイルをパネルにして拝見させていただきました。……う~ん、どうもアクセントが足りない。クタッとしている気がするし、もう少し遊び心が欲しい。だからこそ、奥山氏によるスタイリング指南が必要か。
では、登場していただきましょう。
「今まで一度も着たことがないと思われる、ライトイエローのポロシャツとショーツ。通常の40代の“おじさんスタイル”だとここでおしまいですが、今回はカモフラのタイツも穿いていただきました」(奥山氏)
このショーツには、ファッション性だけでなくUVケアの意味合いも含まれています。なぜなら、紫外線を浴びると集中力が欠けたり、運動能力が落ちてしまうそうだから。ファッション性だけでなく、体調面にも気を配った夏スタイル。抜かりはない。
そして、講座の最後には「クールビズ・スタイリング」に関するいくつかの注意点を伝授していただきました。中でも私が特に印象に残ったのは、「スーツもシャツもプレスが肝心」という1か条。
「プレスが効いていないと、だらしない感じに見えてしまいます。“だらしない感じ”=“暑苦しい感じ”になってしまうので、夏場こそプレスを意識してください」(奥山氏)
あと、もう一つ。「デイリーで使う消費財をケチらない」という1か条も肝に銘じたい。
「奥様と同じシャンプーや石鹸を使われる方が凄く多いと思うのですが、特に40代こそ自分だけの良いシャンプー、良い石鹸のご利用をお勧めします」(奥山氏)
これだけで、体臭や髪のべとつきもかなり解消されるはずだ。
今夏は節電が叫ばれているだけに、スタイリングによって涼しさを獲得することが必要となってくる。クールビズ・スタイルは“気配り節電スタイル”でもあります。
(寺西ジャジューカ)