特にこの季節、バラエティや旅番組の出番が多くなるさかなクンは、あの独特の周波数の声やトークが番組の中でも際立っていて、彼を見るたびに「今年も夏がきたんだなぁ」と実感させられる。
魚類学者としての実績とは別に「あのハコフグの帽子が本体」など、さかなクンにまつわる都市伝説は尽きないが、最近、関西方面に彼の強力なライバルが“浮上”したとの噂をキャッチした。
「深海魚くん」と名乗るその人物は、ライブイベントの司会やプロレスの前説などで活躍していて、現地のサブカルファンの間で話題になっているそうだ。そのプロフィールはあまり明らかにされておらず、どこかのグループの一員という説も……? さっそく、気になる彼を直撃してみた。
――深海魚くんのプロフィールを教えてください。
「太古の昔から生きてるんで正確なお誕生日は忘れちゃったけど、初めて人類に発見されたのは1976年ハワイ沖だよ! メガマウスと同じだね! 2010年冬に三重県で捕獲されて、某デパート地下1階の鮮魚売場で吊るし切りにされて売られそうになったところを助けられたんだよ! 時期によって性転換するんで性別は不明だよ!」
――深海にもおネエっているんですね……。好きな深海魚、もといお仲間のベスト3をうかがいたいんですが。
「うおぉっ! みんな大好きだから難しいなぁ〜♪ 一番好きなのは『オニアンコウ』だね! 体が透けててキレイなんだぁ♪ オスがメスにかじりついて吸収される産卵方法も神秘的だよね! 次に好きなのは『デメニギス』かな! コクピットみたいな頭部に入った緑色のボール状の目がかわいいんだよ! あとは『リュウグウノツカイ』! 僕もめったに会えないんだけど、すごくキレイだよねぇ〜♪」
――チョウチンアンコウの帽子はいつもかぶっているんですか?
「なに言ってるんだい! かぶるもなにも、これは僕の体の一部じゃないかっ!」
――衣装の白衣が血まみれなのはなぜですか?
「深海魚の生態を研究するために、日夜解体作業に明け暮れている結果だね! 」
――たまには洗ってください(笑)。深海魚くんの世を忍ぶ仮の姿は、先日コネタで紹介したストロベリーソングオーケストラのメンバーという噂もありますが、本当ですか?
「だからなんだい! そのどこかの悪魔みたいな設定は! 世を忍ぶもなにも、僕は生粋の深海……ううっ……み、みんな……だまされるな……コイツの正体は頭の上の……こ、この体は俺……寿……いやぁ、暑くなってきたね! 地上は深海に比べて気温が高過ぎるからね!」
――ちなみに、さかなクンのことをどう思ってますか?
「地球面積の約70%は海、更にその80%は深海域なんだ! つまり海の20%の部分のお魚しか知らないさかなクンより、残りの80%のお魚を知り尽くしている僕の方がより海の真理に近いってワケさ! え? さかなクンは深海域も含めて100%のお魚を知ってるって? そ……そうなのかい……?」
――(笑)。7/16には日本橋・アニマアニムスでイベント「深海魚くんのSEAワールド!」を行うそうですね。
「深海魚の“怪説”やゲストを迎えてのトークライブを予定しているよ! 深海の闇の中では出会いが少ないから、この機会にいろんなアーティストと絡みたいなぁ♪」
――参考までに、深海魚くんをイベントに呼ぶときのギャラはなにでお支払いしたらいいんですか?
「僕が高温の地上で長く活動するためには、鮮度を保つことがなにより大切なんだ。それには多量のアルコールが不可欠なんだ! だから、その日の“打ち上げのお酒代”で十分だよ♪」
アカデミックな話はさておいて、キャラとビジュアルのインパクトではさかなクンにひけを取らない深海魚くん。
(古知屋ジュン)
● 深海魚くんイベント「深海魚くんのSEAワールド!」
日時:7/16(月)19:00
会場:秘密倶楽部アニマアニムス(大阪府大阪市中央区千日前2-3-9 味園ユニバースビル2F)
※詳しくはアニマアニムスオフィシャルサイトまで