新刊で紹介されている“ふせん切り絵”は、すべてスポーツがモチーフ。さっそく瀬川さんにスポーツにこだわった理由を尋ねてみると……。
「“ふせん切り絵”のようなシルエット作品で最大の効果が出るのは動きのあるものです。スポーツモチーフは前からやりたいと思っていたのですが、個展を行った際にも『自分がやっていたスポーツのものがほしい』などのリクエストをいただいたりしたのと、今年はオリンピックイヤーということもあるので、オリンピックの種目を中心に、人気スポーツをチョイスしました」
そのお話のとおり、本書で紹介されているスポーツモチーフは、なんと30種目! 野球、陸上競技、サッカー、水泳をはじめ、アイスホッケー、空手、フェンシング、レスリング、射撃などなど、バラエティ豊かだ。
そして本のタイトルにもあるように、1/40にミニチュア化されたスポーツの世界は、見ているだけでもとてもおもしろい。ふせんだというのに、躍動感まで感じられるほど! 一見、作るのは難しそうだけれど、作り方も写真付きでわかりやすく紹介されているので、初心者でも安心。さらに嬉しいのは、型紙が428点も収録されていること! この型紙を使えば、誰でもすぐにはじめられる。ちなみに、初心者おすすめのモチーフを瀬川さんに聞くと「陸上の走っているモチーフや、相撲などは安定感があるので、いいと思います」とのこと。
“ふせん切り絵”は、部屋に飾るインテリアとしてはもちろん、しおりや、伝言メモ、ポップアップカードとしてなど、アイデア次第でさまざまな楽しみ方ができるのも魅力。今なら、子どもの自由研究にもぴったりだし、新しいことをはじめたい人にもオススメ!
(田辺 香)