昨日、都内の某スタジオで行なわれた、劇場アニメ「ねらわれた学園」(11月10日、全国ロードショー)の公開アフレコ。
主役の女子中学生ナツキを演じるAKB48のNO2、渡辺麻友が、大勢のマスコミの前に登場。

少し緊張気味な表情でマイク前に立ち、モニターの映像に合わせて、数シーンだけ台詞を発する。

「この変態!!」
「何? そのエロい目つき」
「おまわりさーん ここに痴漢がいますよ~!」

おお……。ちょっとツン気味な雰囲気の芝居が可愛い!
モニターのすぐ近くに座っていた、僕。
まるで、まゆゆに「ヘンタイ!」って言われたような気分。
ちょっと嬉……。
いや、なんでもない。


でも、「ねらわれた学園」って、そんな展開のある話だっけ?
まゆゆの演じるナツキが、変態に狙われるの?

原作の『ねらわれた学園』は、SF作家・眉村卓が、1976年に発表したジュブナイル小説。
主人公・関耕児の通う中学校が、生徒会長に就任した高見沢みちるによって、徐々に支配されていく。危機感を感じた耕児は、クラスメートの楠本和美たちとともに、みちるが率いる生徒会への抵抗を始める。しかし、みちるの背後には、謎の転校生・京極の存在が……。
というのが、原作小説のストーリー。
過去6度も実写映像化されており、特に、薬師丸ひろ子主演の劇場映画と、原田知世主演のテレビドラマは、30代以上の人なら記憶に残っている人も多いはず。


しかし、初のアニメ化となる今作は、中村亮介監督による新解釈版とのこと。ストーリーやキャラクターに関する情報は、まだほとんど公開されていません。
公式サイトに書かれている作品解説も、
「古都・鎌倉の中学校。2年に進級したケンジと、幼なじみでケンカ友達のナツキ、そして密かに気になる存在のカホリ。どこにでもあるありふれた日常の中、ナツキやケンジたちの前に現れた、京極という少年。謎めいた転校生・京極の存在が14歳の少年少女たちの心と身体、学園の空気を危うげに揺り動かしていく」
という内容。

具体的なことは何も分かりませんが、原作やこれまでの実写版とは、けっこう異なる展開になりそうですね。登場キャラクターの名前も、原作と共通するのは京極だけだし。
公式サイトには、ケンジ、カホリ、京極の三角関係を予感させる記述もあるので、少し恋愛要素が濃くなっているのかも?

まゆゆが演じるヒロインのナツキは、かなり活発な女の子みたい。
「ナツキちゃんは、すごく元気な子で。バク宙したりとか、すごく運動神経も良いんです。私は運動が苦手なので、そこはかけ離れてるなと思ったんですけど、なるべくナツキちゃんに近づけるように、元気に演じました」(渡辺麻友)

今年の4~7月に放送されたテレビアニメ『AKB0048』でも、AKB0048の研究生で、少し影のあるお嬢様の園智恵理を好演したまゆゆ。
新人声優としての確かな実力は、すでに証明していますが、まゆゆのイメージとは大きく異なるナツキを、どのように演じているのか? 少しだけ台詞を聞いてしまった分、楽しみがさらに増しました。

ちなみに、公開アフレコでのセリフについて、「エロいとか連呼してましたけど。普段も、そんな言葉は使います?」と、TVレポーターから質問された、まゆゆ。
「使わないです(笑)。劇中にも、そんなに出てくるわけじゃなくて。たまたま今日は、そういうセリフの出てくるシーンが抜粋されていて、ちょっとビックリしてます(笑)。
そういうお話じゃないですよ」
と、本当にちょっと驚いたような表情で、かわいく釈明してました。

公開アフレコ用のセリフは、宣伝スタッフさんが選んだのかな?
だとしたら、グッジョブ!
(丸本大輔)