
そういう知識は前からあった。
というのは以前47都道府県の県民歌を調べたことがあったからだ。たいがいの県の場合、県庁の公式サイトに県民歌のページがあって、そこに楽譜や歌詞などが紹介されている。ところが宮崎県庁の公式サイトにはそれが存在しなかったのである。ちぇっ、ケチ。
調べると、宮崎県内で販売されている県民手帳に記載があるという。それを見たいなー、とずっと思っていたのだ。
昨年の11月、取材のために宮崎県に行く用事ができた。到着後、すぐに県民手帳を探したことは言うまでもない。年末が近かったためか、簡単に見つかった。なんと書店どころか、コンビニエンスストアにそれは存在したのだ。
購入して中を改める。お、たしかにあるある県民歌のページが。作曲は飯田信夫。「とんとんとんからりんと」の「隣組」作曲で有名な人だ。確かめたいことをこの目で見られて満足した私は、手帳のページをめくった。なんの変哲もない手帳だが、「県民」と謳うだけあって、県の行事日程などがカレンダーに記されている。さらにページを繰ると、資料編というのが見つかった。県の施設の住所や電話番号などが記載されているようだ。
ほうほう。
え?
なにこれ?
この手帳、県議会議員の住所の一覧と電話番号が全部載ってる!
いや、さすがに事務所のアドレスだろうと思うのだが、明らかに宅地としか思えない住所を書いている議員がいる(ちなみに県を選挙区とする国会議員のアドレスも乗っているが、そっちはさすがにみんな議員会館が連絡先になっていた)。いいですか、これ。プライバシーとか、大丈夫なの?...続きを読む