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共通する秘密があった!? バカボンとカルピスの生い立ち

そこで、ケンブリッジ大学でインド考古学を研究する知人に聞いてみたところ、子音で終わる「bhagavat(バガヴァッ:音写した漢訳だと薄伽梵)という語は、格変化すると主格で「bhagavan(バガヴァーン)」、呼格(呼びかけに使う格)では「bhagavan(バガヴァン)」になるそうだ(ちなみに英字表記に際して「bhagavat」という語幹は「bhagavant」と「n」が付けられる場合もあるそうで、これは文法書によって2通りあるという)。つまりサンスクリット語では、バカボンを呼びかける時にもっとも「バカボン」という音に近づく! 

「bhagavat」の「bhaga」には「吉祥」という意味があって、直訳すると「吉祥(bhaga)を保持する者」や「吉祥(bhaga)によって特徴付けられる者」となり、英訳では「blessed one(賞賛されし者/祝福されし者)」とされることが多いという。

さらに「bhagavat」は、パーリ語(上座部仏教の経典に用いられる言葉)では「bhagavan(バガヴァン)」、現代ヒンディー語では「bhagwan(バグワン)」になるそうだ。ヒンディー語の「bhagwan」は一般的に「神様」の意味だが、慣用句で「オー、マイゴッド! 」としても使えるという。

加えて、漫画内で使われるセリフ「タリラリラーン」は緑ターラー菩薩の真言から来ているという説もあるので、これもたずねたところ、緑ターラー菩薩の真言は「om tare tuttare ture svaha(オーム ターレー トゥッタレー スヴァーハ)」になるそうだ。似ていると言えば似ているが「バカボン」の近さまではいかない。ちなみにターラー(多羅)菩薩というのは、観世音菩薩の涙から生じたとされる三十三観音の一つで、元はインド神話の女神であり世界の創造神ブリハスパティの妻のことだ。

じつはサンスクリット語、普段の生活とも深く関係している。「僧」「檀那」といった仏教関連用語から、例えば「カルピス」という社名が、サンスクリット語で仏教の五味の一つ「サルピス」と「カルシウム」の造語として作られたなど、何気なく使っている言葉がサンスクリット語由来であることも多い。じつは同言語、結構日常に入り込んでいた。
(加藤亨延)

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2013年3月8日のコネタ記事

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