負けました。
アニメを見て勝った・負けたなんてないんですが、今回ばかりは悔しいほど負けました。
「惡の華」の話です。
アニメ「惡の華」公式サイト
ぼくは熱狂的な原作ファンです。押見修造の絵が動くと、それはそれはとても楽しみにしていたのです。
ところが箱を開けてみたら、30分口が開いたまま閉じられないような奇作になっているじゃないですか。
最初見た時、あまりのことに混乱してiPhoneを枕にたたきつけたのですが、その瞬間気づきました。
こんなに動揺している時点で、スタッフの策略にはめられたんだと。
負けました。

ちょっとストーリーは置いておいて、まず映像の話からします。
「惡の華」はロトスコープと呼ばれる技術で作られているアニメです。
一度実写で映像を撮り、それをセル画やコンピューター処理でトレスしていく手法です。
ディズニーアニメや、アニメ版『指輪物語』、『坂道のアポロン』の演奏シーンなどで使われています。これ自体はそんなに珍しい手法ではないです。
これを使うと非常に生々しい動きが可能になります。まあ、実写を絵にしてるのですから当然なんですが、これがとんでもなく労力がかかる。一度演技を撮影して、さらにそこから絵を起こすわけですし。しかもアニメーターのイマジネーションや個性はそこに反映されづらい。
となると、ロトスコープを使う場合問われるのは「ロトスコープにする意義」です。

「惡の華」は、今までなかった「全編ロトスコープ」という手法で作られました。