女性の平均身長はおよそ158cm。当然、それより背が低い子も高い子もいるわけで、平均ぐらいの身長の人には、あまり理解されないような話がザクザク出てくる。
そこで今回は、ちっちゃい子に焦点を当て、宮武愛理さん(150cm:『ときめきエキスプレス』ヴォーカル)と、愛さん(154cm:会社員)を中心に、148cm~154cmのちっちゃい子ならではのあるある話を聞いてみた。

●背の高い男が両脇に立つと「捕らわれた宇宙人のまね」をやらされる

み「よくやられましたよ~~。『もういいよ』っていう感じで冷めてますけど(笑)」
ほかにも、猫のように首ねっこを掴まれて「行くぞ」!と言われて、そのまま連れて行かれそうになるのも“定番”だそうで。

“定番”といえば、他にも、恋人でもないのに無意味に頭をなでられたり、肩にヒジを置かれたりすることもある…とのこと。

●満員電車でつり革をつかむ姿は「挙手」

み「つり革をつかんでる時は、カラダ全体が伸びきってます。場合によっては、つま先までピンと伸びてるし。
おまけに、男の人で、痴漢に間違われたらイヤだからといって、両手を挙げてる人がいるけど、その人のヒジが私の頭のへんに当たることがあるんです。『いたい、いたい!』とか『う~~ん…くるしィ~~』って言うと、まわりの方が気を使ってくれて、私の頭のまわりにスペースができます(笑)」

●ぺったんこの靴を履いていると、駅の自動改札のSUICAをかざす位置が高く感じる

あるものの位置が5cm高くなっただけでも、感覚がかなり違うという。
み「ドアノブの位置が5cm高くなっただけでも『高いなー』と思います」

●もともと背が高いのに、それでもヒールを履く人のことが不思議でしょうがない

脚を長く見せるためにヒールを履くのだろうが、「それ以上背が高くなってど~~するの!?」…とのこと。

●自分の身長が150cmギリギリの場合は、150cm台を死守!

み「身長が150.1cmなので、なんとしてでも150cm台をキープします!といっても、ここ数年は測ってないし、1日の時間帯によっては149cm台になってる可能性もあるんで、ビミョーではあるんですけど(笑)」

人から「150cmあるの?」と聞かれたら「あるよ!(たぶん)」という感じで答えることがあるとのこと。

●小学生っぽくなってしまうので、地味な服は着られない

あ「背が高い人なら無地でもキマる気はするけど、背がちっちゃいと、小学生みたいになっちゃう危険性があるんです」
み「私の場合、柄物が服の割合が多いので、コーディネートが大変。柄物同士だとケンカしちゃうので、結局ワンピースにしちゃいます」

●見た目は小さくても性格がオッサンくさいので、男の人にビックリされる

基本的にちっちゃい子は、かわいがられやすいというが…

あ「見かけと中身にギャップが生じやすいみたいです。
私の場合は性格がオッサンくさいので、内面もかわいいんだろうと思って寄ってきた男性に、ビックリされて逃げられることがあります」

●洋服は子ども用でもなんとかなるが、さすがに子ども用の靴は履けない

高身長女子の場合は、足のサイズが24.5cm以上になると、急にサイズがなくなるそうだが、ピッタリの靴がないのは、足のサイズの小さい皆さんも同じだそうだ。

み「洋服の場合はオシャレな子ども服もあるから大丈夫だけど、靴だけは子ども用を履くわけにはいかないので困ってます」
ちなみに、宮武さんは21.5cm、愛さんは22cm。女性の場合は22.5cmくらいから靴の種類が増えるとのこと。

●髪を伸ばすと、より一層、背がちっちゃく見えてしまう

髪を腰ぐらいの長さまで伸ばすと、体の半分が髪になってしまうため、2等身に見られてしまうのではないかという思いがあるそうだ。

み「高校の頃はベリーショートにしてた時もありましたね。少しでも背が高いように見える気がして。
でも、上京した頃は大人っぽく見られたいという思いもあって、髪を伸ばすようにしてました」

●立ち見のライブに高いヒールを履いて行くが、他の人も高いヒールを履いているので、結局見えない

み「レディ・ガガのライブを観に行った時も、普段は履かないような12cmのヒールを履いて行ったのに、他の人も高いヒールを履いてたりするんで、結局は一緒です。せっかくのレディー・ガガのライブなのに声しか聞こえなくて…」
ちっちゃい子は前で見られるようにしてほしいというのは、切な願いだそうで…

●運動会の組体操や騎馬戦では、自動的に一番上の役になる

あ「『騎馬戦の時は、なんで私が騎馬戦で争わなきゃいけないんだ!』って思ってました(笑)。組体操なんて、足がガクガク震えて一番大変な役だし」
み「私、高いところはダメなのに、お祭りの、お神輿の上にも乗せられますよ~~」


宮武さん、愛さん以外のちっちゃい子の皆さん(148cm~153cm)にもお聞きしました。

●大きな犬を散歩すると、犬に散歩させられているように見られる

佳代子さん(149cm)「ゴールデンレトリバーを飼っているから、余計にそう思われますね(笑)。私自身は犬が大好きだからいいけど、まわりから見ると滑稽に見えるらしく」

●やたらと人に道を聞かれる

み「話しかけやすいのか、大阪とか札幌とか、全く知らない土地に行っても、よく道を聞かれます。当然、全く知らないんですけどねぇ~」
忍さん(153cm)「外国人から道を聞かれる率が高いです。
子どもに間違われてるのかも(笑)。でも、子どもだったら、道を知らない可能性があるので、やっぱり、大人として見られているのかも」

●背が高い男性に、見つけてもらえない

祥子さん(148cm)「人が多いところで181cmの同僚といたら、すぐそばにいるのに『あれ?どこに行った?』と真剣に探されることがあります。ボケてるのではなく、本当に見失うことがあるみたいで…」

●「ちっちゃいから好き」と言われると、「ちっちゃいんだったら誰でもいいのか」と思う

梓さん(151cm)「他にちっちゃくて可愛い子が現れたら、そっちにいっちゃうんじゃないかと不安になりますね」
あ「背が低いっていうだけで『かわいい』と言われることがあるので、何か“その先”を褒められたいです」

●背の高い男性を見上げると、鼻毛が見える

あ「ふと、背が高い男性を見上げた時に、『鼻毛が生えてる』っていうことに気づくことがありまね」
ほかにも「アゴの下に剃り残しがある」とか「ヒゲって、首に近いところにも生えるんだ~」といったような思わぬ“発見”をすることもあるとか。


(おまけ:「ちっちゃい子愛好家」からみたお話)

では、ちっちゃい子にはどういった人が多いのか。ちっちゃい子を分析しているエキスパート、前川ヤスタカさん(「八重歯ガール」研究家としてもおなじみ)に聞いてみた。

前川さん「比較的、ポジティブな方が多いですね。
宮武さんもそうですが、バンドを組んでいる人も多くて、特にメンバーの中で紅一点となると、ちっちゃい人が多いです。例えば、JUDY AND MARYのYUKIや、レベッカのNOKKO、ヒステリックブルーのTamaとか」※今回参加していただいた愛さんも、お仕事の傍ら某バンドのヴォーカルを務めている。

ちなみに、前川さんのように、ちっちゃい子の愛好家の男性はたくさんいるが、一つだけどうしても声を大にして言いたいことがあるとのことで、マイクをお渡しすることにした。

前川さん「誤解されやすいところなので、敢えて声を大にして言いますが、背が低い子の愛好家は、あくまでも『背が低い子が好き』なのであって、年齢の低い子が好きというわけではありません。純粋に身長の低い女性が好きだという男性が多いことを分かって欲しいのです。よろしくお願いします」

ちなみに、前川さんは“遺伝的にちっちゃい子が好きな家庭”に育ったそうで、前川さんのお母様は145cm、前川さんの奥様は152cm、前川さんの息子さんが幼稚園の時に好きになった子も同じ組の中で一番小さい子だったそうだ。


前川さん「息子がクラスで一番小さい子が好きだと分かった時に、『やっぱり遺伝だな』と思いましたね(笑)」


女性の平均身長の高さでトップクラスの国といえばアイスランドで168cm。(男性は181cm)。ちっちゃい子がアイスランドに旅行に行くと、大きい人だらけなので面食らってしまうかもしれない(←いや、日本人でよほど背が高い人以外は、誰でも驚きそうだけど)。いやぁ~、世界は広いなぁ~としみじみ。ちなみに、エキサイトニュース・コネタでは以前「『カッコいい』は良いが『デカい』と言われるとムッとする~高身長女子あるある」お送りしたけど、こちらも好評だったので、ぜひ!(取材・文:やきそばかおる)

●宮武愛理さんが所属するバンド
『ときめきエキスプレス』
http://tokimekiex.com/ファーストアルバム『WONDER』 好評発売中!
宮武さんは、ヴォーカル以外にもsynth/key/gを担当