そういえば、昔の私はひどかったな。
で、問題は今だ。何かに当たって解決するのは、オトナの所業ではない。……と、思っていた。いや、当たったっていいんです。何かあったら、これにぶつけてしまおう。エディットが2月より発売している『スカっとノート』を活用すると、まさにスカッとするんです。
では、その使用法について。こういう役立て方がある。……というか、ノートに使用法も何もないけれど。
これ、気持ち良さそうじゃないですか? でもこういうの、別に普通のノートでも十分な気がする。……いや、違うんです。ちょっと、普通のノートとは異なるみたいなんです。以下が、『スカッとノート』製作時のこだわりであります。
・音がいい(大きい)
・破りごたえがある(破った感)
・白い(字をかけるように)
破りごたえについては、程良い加減に調整。何しろ破りにくいとイライラし、逆効果となってしまうから。
「また、いかにも“ストレス解消”をイメージさせるデザインだと、ご家族から『ストレス溜まってるの?』と思われ、ますます嫌な思いをするかもしれません。ですので、ストレスを想像させないポップな表紙にしました」(同社・担当者)
それだけじゃない。破り心地を少しでも良くするため、サイズは大きめにした。そして1枚1枚を剥がしやすいよう、レポート用紙と同様の天糊製本にした。
「本来は破るべきではないノートを破ること自体が、ストレス解消につながればと考えています」(担当者)
ところで、なぜにいきなりこのようなノートを開発したのだろう?
「ストレスについて調べていると、子育て中のお母さんブログで『白い紙に嫌なことを書いて、ビリビリに破ってバラ撒いている』という書き込みがあったんです。試しに自分で紙を破ってみたら、気持ちいい紙とそうでもない紙があることを発見。『“破るノート”を作れないだろうか?』と思いついたのは、この時でした」(担当者)
ただ商品化にあたって、躊躇もあった。「本当に役に立つだろうか?」、「紙がもったいなくはないか」などを悩み、社内で議論を展開。
「医学的に『ストレス解消に効果がある』と、根拠を得ているわけではありません。ただ『大勢の人に役立つかどうかわからないけれど、少数の人に役立ててもらえるならば存在価値はある』と考え、商品化に踏み切りました」(担当者)
ここで、個人的なアレなのですが……。実は今、私生活のゴタゴタで悶々としています。頭に来ている。
……はい、届きました、『スカッとノート』が。なるほど、表紙には淡いピンクやブルーが施され、ストレスとの親和性はまるで無さそう。
じゃ、ノートに書き込みますよ? ここにはとても載せられないような文言を……。さぁ、ドロドロした感情の吐露で、真っ白かったはずのキャンパスは既に真っ黒です。では、行きます。ウアアアアアアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッ!!!!
はい、破きました。も~う、スッキリした!! イライラやモヤモヤが、この瞬間に天に召された気がする。腹のイチモツ、破いて捨ててやっつけてやった感があります。感覚的には、ちょっとエクスタシーに近い。
……と同時に、チェックすべきところも見逃していませんから。
そして、そのサウンド。本当に「ビリッ!」っと鳴るのです。くしゃみで「ハックション!」と言ってる人はあまり見ないけど、このノートが破ける音は本当に「ビリッ!」と音がする。
なるほど、真性の意味で“書いて破るためのノート”なのだな……。
そんな『スカッとノート』は、同社のホームページのみで購入することができます。価格は500円(税込み)。
「当社では、進んで『スカッとノート』を普及させたいとは思っておりません。紙ももったいないですし、新聞紙やチラシを破って済むのであればそれでいいと考えています。そのため、在庫もわずかして置いておりません。皆さんのストレスが元よりなく、『スカッとノート』を買わなくて済むのが一番良いのですから」(担当者)
何て、優しいお気遣い! ストレスどころか、終いには癒されてしまいました。
(寺西ジャジューカ)