●ゴリラも子猫を可愛がる
※ムツゴロウさんのお話の前に、こちらのお話を。
1984年、アメリカで手話を教え込まれたゴリラ(ココ)が、子猫を可愛がった例がある。ココはゴリラ基金の先生から与えられた子猫を、人形を抱くようにやさしく扱い、乳を飲ませようとしたり、つっついたりして仲良く遊んでいた。子猫がココを噛んだとしても、決して攻撃しようとしなかった。ところが、ある日のこと、子猫は車にひかれてしまう。この悲しみをココは調教師に向かって手話で“ナク、カナシイ、イヤダ”と表現したというのだ。
――ゴリラも子猫を可愛がることがあるんですね!
「愛の信号が合ったんだと思います。100%とはいわないまでも、共通する部分があったんでしょう。ゴリラが“愛してるよ”と言えば、子猫も“愛してるよ”と返す。体の大きさの違いは関係ありません」
――では、人間もゴリラと仲良く接することはできますか?
「普通はできないと思いますが、僕だったらできると思います」