ガーリック・ヨーグルトソースやチリソースをかけ、挟むパンは主にピタだ(ナンを使う店もあり)。チップスと呼ばれるフライドポテトを加える場合もある。
ドネルケバブは、フランスでどのくらいの価格で売られているのか。ケバブ・ポータルサイト「ケバブフリット・ドットコム」によれば、パリの場合、ケバブ・フリット(パンに挟んだドネルケバブにフレンチフライを添えたもの)の平均価格は5.03ユーロ(約680円)だそうだ。
ただしフランス全体で見るとパリより高い場所は多い。もっともケバブ・フリットが高価な地域(海外県およびモナコ含む)はコルシカ(6.44ユーロ:約870円)、西インド諸島のグアドループ(6.1ユーロ:約824円)、南部ドローム(5.76ユーロ:約778円)、インド洋のレユニオン(5.58ユーロ:約754円)、モナコ(5.5ユーロ:約743円)の順だ。一方でもっとも安価な地域はセーヌ・マリティーム(4.29ユーロ:約580円)、南部ブーシュ・デュ・ローヌ(4.46ユーロ:約603円)、南西部ジロンド(4.47ユーロ:約604円)、南西部オート・ピレネー(4.48ユーロ:約605円)、北東部バ・ラン(4.54ユーロ:約614円)になる。全国平均は4.94ユーロ(約668円)だ。
欧州は日本のように深夜まで営業しているレストランは多くない。もっとも小額の紙幣(5ユーロ札)1枚で足り、量もそれなりにあって素早く、深夜でも購入できる手軽さが、ケバブをフランスでも人気ファーストフードの地位に押し上げている。
(加藤亨延)