いまや中華料理の枠を超え、ラーメンと並んで日本の国民食とも呼べるチャーハン。だが、これほどポピュラーでありながら、意外に作るのが難しいのはご存じの通り。


冷や飯を使えばよいだの、おたまの底で叩いてほぐすだの、チャーハンを作るコツはあれこれ聞くが、やはり一番重要なのは火加減。強火で一気に炒めなければ、水分が飛ばず、パラパラになりにくい。だが中華料理屋ならいざしらず、一般家庭の火力には限界がある。

ちなみに私自身もチャーハンは苦手。プロのチャーハンと比べるまでもなく、油ギトギトになりがちな私のチャーハンは家族にも不評。中華料理屋では必ずチャーハンを頼む夫や娘も、私にリクエストしてきたことは一度もない(泣)。


だが、そんな問題を解決してくれる方法があるという。カリフォルニア産の「カルローズ」というお米を使えば、家庭でも簡単にプロ並みのチャーハンが作れるらしいのだ。

先日、知人の編集者からそんな話を聞き、さっそく近所にある世界各国の珍しい食材を売っている店「カルディ」で買って料理してみることに。見た目は日本のお米より少し長くて大きいが、タイ米ほど細長くはない。炊飯器で普通に炊いてOKで、水はいつもより少なめ、早炊きモードがあれば利用するとよいそうだ。

炊きあがったところで、まずはそのまま食べてみると、さっぱり軽い食感にビックリ!! 決してパサついているわけではなく、控えめながら粘りもあり、旨味もしっかり。
アルデンテともいえる適度な歯ごたえがたまらない。これはチャーハンもうまくいきそうな予感~。

ということで、いざチャーハン作り開始! すると炒めているときから、なんだか感じが違う。いつもはご飯をほぐしたり、鍋をゆらしたりと必死だが、そんなに躍起にならずともご飯が自然にばらけてくれるのだ。米の水分が少なめで、炊き立てご飯にありがちなベトベト感は皆無。それでいて冷や飯のように固まってほぐれにくいこともない。
なんて扱いやすいんだろう!

肝心のチャーハンも、予想以上にすばらしい出来栄え。パラパラしつつも、しっとりしていて、味もよくなじんでおり、香りもいい。さわやかで食べやすく、私はもちろん、夫も娘もペロリと完食した。

特別な技術は不要、むしろこれまでより作るのはラク。お米はさっと水洗いするだけでいいし、早炊きモードがあれば炊飯の手間もかからず、1人暮らしのサラリーマンにもぴったり。彼や家族においしいチャーハン作ってあげたいという女性にも強くおすすめしたい。


アルデンテ感があるのでチャーハンだけでなく、リゾットなどにも向いている。1袋450gで3合分あるから、余ったら作ってみてもよさそう。お米というより一つの食材感覚で常備しておくと便利かも。

まだ買えるお店は多くないが、「虎萬元」や「月季花」などのレストランを展開する際コーポレーションでは11月30日までの期間限定で「カルローズフェア」を実施中。プロがこのお米の特長を生かして、和洋中、いろいろな料理に利用しているらしい。カルローズのドライトマトチャーハンも食べてみたい。
くわしくはこちらでチェックを。

アメリカのお米のPRを行っているUSAライス連合会のサイトには、カルローズ米が買えるお店や食べられるお店、料理のレシピなどの情報も。また、カルローズ米を気軽に購入したいという人は楽天Yahooショッピングを利用してみては。

それにしても、ここまで簡単においしいチャーハンが作れるとは目からウロコが落ちる思い。チャーハン好きなら一度は試す価値アリ! です。
(古屋江美子)