――虫が交尾をしている絵は、繊細なタッチで実に綺麗に描かれていますね!
「虫の絵は2年以上前から描いていました。でも、色々と描いていくうちに、もっと完成度を高めようと思って、何回も描き直した絵もあります」
――『昆虫交尾図鑑』をつくろうと思ったきっかけは?
「授業で本をつくる課題が出ていて、テーマを何にするかを考えていた時に、目に飛び込んできたのが昆虫図鑑だったんです。図鑑って、真面目に書いてあるところが面白いし、繁殖、つまり「交尾」をテーマにした図鑑をつくったら、面白いんじゃないかと思いまして…」
虫というと、「気持ち悪い」「触りたくない」という感想を抱くかもしれない。しかし、たとえ違う種類だとしても、人類と同じ生き物には変わりないし、もっと敬意と愛情を持って接せられるのではないか。虫と人との共通点である『交尾』に、虫を理解できるカギがあるのではないか…と長谷川さんは考えたという。