しかし、アレにはまだ慣れません。何がって、フェイスパックの写真……。たまに、いらっしゃるじゃないですか? 顔面を真っ白にして、「ホラーでスミマセン!」とかコメント付けちゃったりして。いや、いいもん見させていただいてますが。
一方で、こんなフェイスパックもあるんです。これは明らかに、見られることを意識している。一心堂本舗は、その名も『歌舞伎フェイスパック』を発売しているようです。
では、画像をご覧いただきましょう。……歌舞伎だ! しかし、お化粧しているわけではなく。もちろんムタとかカブキとか、その手のペイントレスラーでもなく。
では、この振り切った商品が形になった経緯について。元は、東京ミッドタウン主催の2008年デザインコンペで準グランプリを獲った作品だそうです。受賞時は「インクが化粧水に溶け出してしまう」、「型抜きの版ズレ」など、いくつかの問題点が商品化の道を阻んでいました。しかし、同社はめげない! 歌舞伎座への出店も励みとなり、数々のハードルを意地でクリア。結果、めでたく商品化にこぎつけています。
そして注目すべきは、この商品の監修者について。なんと、市川染五郎氏が監修したそうなんですよ!
もちろん、ただの名義貸しではない。ちゃんと関わってます。歌舞伎や隈取の説明文は染五郎氏が担当しているし、何より隈取の選定は染五郎氏が行ったそう。染五郎氏が選んだ隈取は、以下の二つです。