
大阪の阪急うめだ本店の地下1階、江崎グリコの「Baton D'or(バトンドール)※」、亀田製菓の「HAPPY Turn's(ハッピーターンズ)」に続く、行列を作るコンセプトショップがまたもオープンした。それが、カルビーの「GRAND Calbee(グランカルビー)」だ。

4月1日のオープン当日は最長約5時間待ち……。現在はオープン前に並ぶ人で当日販売分は終了という状態が続くほど人気となっている。阪急うめだ本店の限定商品で、通信販売では取り扱っていないため、手に入れたければ並ぶしかない。同社広報の田川さんに話を聞くと、早くこの状態が改善できるよう生産をフル稼働させているそう。
話題の「GRAND Calbee」は、「手土産として扱える、ここでしか買えないポテトチップス」をコンセプトにした大人の高級ポテトチップスだ。フレーバーは、プレーンは「しお」と「濃厚バター」、ミールは「トマト」と「チーズ」、デザートは「いちご」と「焦がしミルク」の計6種類。価格は540円(税込)で一箱に15gの小袋が4袋入っている。一番人気は「しお」だ。

価格も大人……なのには理由がある。一般のポテトチップスは、じゃがいも投入から袋詰めまで約20分でできるようにオートメーション化されているというが、「GRAND Calbee」はすべての工程が連続しているわけでなく、手作業が多い。
まずは、品質にこだわったじゃがいもを一つずつ手でサイズ確認ができる穴に通すところから始まる。
特徴はなんといっても厚み。じゃがいもの味がしっかり味わえる上に満足感につながる食感を出すために数ミリ単位で厚さを変え、試行錯誤を重ねようやくたどりついたという。また、「しお」はロレーヌ岩塩を100%使用するなど、素材にもこだわっている。
田川さんの一押しは、「トマト味」。「カルビーポテトチップスはこれまで何百種類もの味を発売してきましたが、トマト単独の味はありませんでした。ほんとにトマトの風味がすると喜んでいただいています。『トマト!』の味わいを存分にご賞味ください」
私のお勧めは北海道産バターパウダーがかかった「濃厚バター味」。厚さに驚きながらも、口に入れるとサクサクで、かむほどにポテトとバターの芳じゅんな旨みが混ざりやみつきになる。
最後に、田川さんにお勧めの食べ方を聞いた。「『しお味』は、食事の際にサラダの付け合わせやビール等のお酒のおつまみに。

ポテトチップス好きの私は、いつもはバクバク食べ、「もっと食べたい!」となってしまうのだが、「GRAND Calbee」は田川さんがお勧めするように何かに合わせて上品にいただく大人のポテトチップスなのだ。プレーン以外は、季節に合わせ新商品などが開発・発売される予定というから楽しみだ。個人的には、大好きなコンソメ味の発売を期待したい!
(4月21日現在)
(山下敦子)
※Baton D'orのaはサーカムフレックスが付く