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「くたばり損ないババア」をいじり倒して45年『毒蝮流! ことばで介護』には、実にいいことが書いてある

「くたばり損ないババア」をいじり倒して45年『毒蝮流! ことばで介護』には、実にいいことが書いてある
『毒蝮流! ことばで介護』(毒蝮三太夫/講談社+α新書)。45年間の番組を通じて、出会ったお年寄りは数十万人にものぼるという。ジジイ、ババアのアイドルとして、タレント活動の他に聖徳大学の客員教授として介護問題にも取り組んでいる。
「またここも、きったねーババアがいっぱい来てるね」

そんな風に言われて、商店街を埋め尽くした満場のお婆ちゃんがドッと笑う。誰も怒りゃしない。みんな笑顔だ。

「お婆ちゃん、ダンナさんは元気かい?」
「3年前に亡くなったヨ」
「そりゃ淋しいね。でも、クビ絞めたのはアンタだろう?」

これでドカンと笑いが起こる。なぜだ!? 耄碌しているからか? そうじゃない。お年寄りの皆さんは、この毒舌が聞きたくて集まっているのだ。

『ウルトラマン』に科学特捜隊のアラシ隊員役で出演していた俳優・石井伊吉は、1968年、お笑い番組『笑点』の中で司会の立川談志によって毒蝮三太夫と改名させられた。その翌年、自分の名前を冠したラジオ番組『毒蝮三太夫のミュージックプレゼント』(TBSラジオ)が始まった。これが毒蝮三太夫──通称マムちゃんの毒舌なトークと相まって大当たりし、いまでも『大沢悠里のゆうゆうワイド』内のコーナーとして45年間も続く大長寿番組となった。

マムちゃんはマイク1本を手にして、日本全国の商店街に出掛けていく。そこで集まった視聴者(大半はお年寄り)を相手に、冒頭に書いたようなトークを繰りひろげる。その口調はいかにも浅草育ちらしい軽妙さで、ときには過激に、ときには温かく、お年寄りたちの心を解きほぐす。

そんなマムちゃんが、この番組を続けていく中で見てきた老人介護や福祉の問題を、活字にした。それが本書『毒蝮流! ことばで介護

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