すき家のバイトが一斉にストライキをやるらしい。そんな噂がネットで広まっていた。
しかし、決行日とされていた5月29日、私の近所ではいつもと変わらず営業しているではないか。
あれ? と思い、ネットを見てみると「普通にやってるよ」とか「いいや、張り紙貼って閉まってた!」とか、とにかく情報が錯綜していた。

後日、すき家に行ったついでに、店員さんに訊ねてみた。
「渋谷ではストしてなかったと思いますよー。千葉のほうではやったって話も聞きますけど、よく分かんないッス」との答え。
私は、ミニ牛丼を注文することにした。
紅ショウガを山のようにのせながら考えた──「すき家ストライキ騒動」とは何だったのか?

まずは経緯を追っていこう。

5月15日。すき家の計184店舗が、従業員不足などを理由として営業を休止していることが報じられた。(『毎日新聞』5月15日朝刊)
同日、運営するゼンショーホールディングスは以下の声明をだしている。
「この184店舗の内訳は、リニューアル工事によるものが156店舗、人員不足によるものが28店舗です。」(「2014/5/15『人手不足などで184店舗休業』の報道について。」より抜粋)

『産經新聞』5月25日東京朝刊によれば、この人員不足の理由は、人件費抑制と利益率増大のためにアルバイト1名のみで店舗を切り盛りさせる「ワンオペレーション」(ワンオペ)の存在と、2月に発売された「牛すき鍋定食」の作業負担によるバイトの一斉退職である。

この記事の画像

「「すき家」ストライキ騒動はなぜ燃え上がり、そして不発に終わったのか」の画像1 「「すき家」ストライキ騒動はなぜ燃え上がり、そして不発に終わったのか」の画像2 「「すき家」ストライキ騒動はなぜ燃え上がり、そして不発に終わったのか」の画像3