いやーびっくりしたよ。
youtubeやニコニコ動画全盛期に、まさかGIFアニメに光が当たるとは。

Twitterが6月から、GIFアニメーションを動かせるようになりました。
簡単にいえばパラパラマンガ。2000年代初頭は、サイトなどでよく使われていたものです。今はFlashやyoutubeの利用が多く、国内ではだいぶ減りました。
そこにきての、まさかの再燃です。

通常Twitterにアップされる画像はPNGやJPGで、これは、動きません。(PNGは動くものもありますが、ブラウザが対応していません)
Twitter上でGIFアニメーションをMP4(動画ファイルです)に変換することで再生可能になりました。
正確にはGIFアニメではありません。もっともファイルサイズが圧縮されて小さくなるので無問題。Twitterで再生ボタンを押す必要があります。

目をぱちぱちさせるとか、犬が走り回るとか、一発芸をやるとか、そういう短い動画ファイルをループして見せるのが一番多い使い方。ネタ動画が多いです。
ただし「Twitterは3メガバイト以上のファイルはアップできない」「GIFアニメなので色数制限がある」などの欠点はあります。フレーム数とかサイズとかを調整して……ここは作り方次第。

追撃するかのように、6月25日からはpixivで「うごイラ」というサービスが開始されました。
[pixiv] お知らせ - うごくイラスト『うごイラ』をリリース
こちらは、アニメーションGIFの投稿と、PNGやJPGのファイルを連続表示することで動画化できます。
高画質の絵を使えるので、GIFアニメの「色数が足りない」という欠点を補える、新しいサービスです。

一体どうしたの、なんでこんなにパラパラマンガの時代きてるの。
まずは、どうやってGIFアニメ/pixiv用アニメを作ればいいか、できるだけ簡単な方法を説明していきます。
 
1・動画GIFファイルの作り方
まずはアニメーションのように写真を撮ったりイラストを描いて、枚数分用意します。
これが一番面倒なんですけど!

手っ取り早いのはこちらのサイトを使うこと。
GIFアニメ(アニメーション)作成 | バナー工房
GIFMAGAZINE/画像からGIF作成
画像を選択するだけでアニメーションGIFを一発で作れます
すごい簡単な例としては、手をあげた絵、手を下げた絵を2枚用意すれば、手の上げ下げをする動画が作れます。滑らかにしたければ、間の絵を準備しましょう。

本格的に作る場合は、フリーソフト「Giam」などを使ってみましょう。
Giam - 窓の杜ライブラリ

pixivの場合はJPG/PNGファイルをまとめてアップすることで動かせますので、動画GIFに書き換える必要はありません。枚数さえあればOK
 
2・イラストを動かしたい
アニメーション動画のようにヒトコマずつ描くのは強烈に面倒くさい。
「自分の描いたキャラを、とりあえず簡単に動かしたい!」という人のためにオススメなのが、E-mote Free Movie Maker「えもふり」
2Dアニメーション制作環境「E-mote」のフリー版。本来は通常ライセンスが年間30万円。それの簡易版になっています。

たとえば目を閉じたり、口をひらいたり、髪がなびいたりするためには、それにあわせた絵の枚数が必要です。面倒です。
「えもふり」で口パクさせるには、開いた状態と閉じた状態の二枚を、顔と別に作ればOK。
途中の開く仕草は、コンピューターが計算で勝手に動画作成してくれます。表情も勝手に作ってくれます。髪の毛や服装のなびきもうまく動かしてくれます。
楽ちん!

必要なのは、PSDファイル(adobeフォトショップ保存ファイル)を作れるソフト。
レイヤーという、セル画みたいなものをつくって、髪の毛・頭・胴体などをパーツわけすればOK。
あとは右向いたり下向いたり、計算して勝手にやってくれます。表情は増やしたい場合、その分口や眼だけ描けばOK。
連番PNG(アニメーション枚数分のPNG。「うごイラ」に投稿する時使います)や動画GIF出力が、120枚分までできます。

がんばって調節すれば、立ち絵だけじゃなく様々な動きがも、動画枚数分作らなくても可能なのでオススメ。
自分の絵が3Dみたいにぬるぬる動くのはちょっと楽しいですよ。
……あっ、胸が超滑らかに揺らせます!
このソフトで作ったGIFアニメは、もちろんTwitterにもアップできます。




もっとがっつりイラストを動かしたい!という人は正式版「E-mote」「Live2D」を使うといいでしょう。この二つはゲームやアプリですでに色々使用されています。
静止画と動画の垣根がこれらのソフトで一気に崩れつつあるのは面白い。

3・面倒臭え!もっと簡単になんかしたい!
TwitterのGIF動画や「うごイラ」には、「文字が出たり消えたりする」とか「線画から色付けまでの描写の過程を見せる」など、簡単な使い道もたくさんあります。
 
でももっと!もっと超カンタンにささっと1分で、Twitterにアップする適当なGIF作りたい!という人へ。
GIFはジェネレーターでも作れます。
BlogGIF : 無料の写真編集やアニメーションGIFをオンライン作成!
このへんのサイトを使うと、写真をチカチカさせたりウニャウニャ曲げたりできます。
アイコンで既に使っている人もいますね。

さらに、GIFアニメ投稿サイトGIFMAGAZINEをつかえば、youtube動画の一部をGIFアニメ化できます。
GIFMAGAZINE youtubeのGIFアニメ化ページ
GIFMAGAZINEにアップした画像は、Twitterとシェアできますので、そのままアップロードできます。
GIF動画をTwitterに直接アップロードがうまくいかない人は、こちらに画像を登録するとうまくいきます。
わざわざyoutubeの動画をGIFにする意味がわからないかもしれません。でも意外と、無声ならではの味があるんですよ。えんえんと繰り返すのが何よりの魅力。くせになる。

本当に「なんで今さら音のならないGIF動画?」と言われたらぼくもよくわからない。
とはいえ画面でひょこひょこ何かが動いているのって、楽しいんですよね。海外では多くの愛好者がいます。
すでに音がなる動画youtubeと、音がならない動画GIFアニメが、タイムラインを賑わせはじめています。pixivにもめきめき動画がアップされています。
乗ろう、このビッグウェーブに。
多少手間ですが、動くの楽しいですよ。

(たまごまご)