女の子なら、一度は利用したことがある人も多い「リカちゃん電話」。1968年の登場以来、今でもずっと続いていることをご存じだろうか。


約45年という年月で、リカちゃんの話す内容は変わっているのか。タカラトミーに聞いた。
「リカちゃん電話の内容は、月ごとに変わります。たとえば、リカちゃんの誕生日の月はバースデーソングが流れて誕生会だったりするなど、リカちゃんを『身近なお友達』と感じられるようなお話をしています」(広報担当者)

時代と共にリカちゃんの世界観も変化しており、電話の内容もトレンドに合わせて変化しているそうだ。
たとえば、昔は、「王選手が本塁打記録をつくった!」などの会話を入れたこともあったそうだが、今はメイクの話などもすると言う。

「システム的には、アナログ出力していた音声を、5年ほど前からデータで管理・設定しています。
そのため、時間帯で内容を変えることができるようになりました」
たとえば昼の挨拶「こんにちは、きょうはいいお天気ね」が、夜には「あら、あなたはまだ起きてるの?」「早く寝ましょうね」となるなど、昼と夜とで微妙にリカちゃんのコメントが変わるそう。

ときどき「久しぶりにリカちゃん電話に電話してみた」などという大人の声も聞くが、利用者はどんな層?
「リカちゃんで遊んでいる年齢層の小さな女の子がメインだと思いますが、お母さんと一緒に、あるいは、オトナの方も、先日テレビ番組『ドキドキどっきり』で紹介された後にはたくさんの方が利用してくださったようです。また、月々の着信数に大きな差がないので、リピーターさんが毎月楽しんでくれていると想像しています」

近年は、リカちゃん電話の「都市伝説」も耳にする。たとえば、女の子が電話をするたび「これからお出かけするところなのよ」→「今、お出かけ中なの」→「あなたの家の前よ」→「今、あなたの後ろよ」と近づいてくるなど……。こうした都市伝説について、正直、どう思いますか?
「都市伝説については知りません……内容がわからないのでなんとも言えませんが(笑)いろいろと想像を膨らませていただいて楽しんでいただけるのはうれしいことです!」

現在のリカちゃん電話の特徴は、「リカからの問いかけに、あえて間をつくり、その後、相槌をいれるなど、『1対1』でリカちゃんとお喋りしている感を大切にしている」こと。
「今の時代にも『電話』にこだわるのは、お子様が利用しやすいからで、お子様はいつの時代もドキドキしながらお電話してくださっているようです」

ちなみに、リカちゃんは今年6月からTwitterを開始。
リカちゃん電話の大人版・現代版といったところだが、いろいろな所へ旅したり、話題のスポットを訪れたりしているほか、8月いっぱいまで、リカちゃんがいろいろな方の相談に答えてくれる「リカちゃんにこんな相談してみたい!」というキャンペーンも開催している。

Twitterでは、サッカーや料理の知識、美脚テクや、ちょっとオトナな恋愛相談など、リカちゃんの意外な一面も見られるので、あわせてチェックしてみると面白いかも。
(田幸和歌子)