でも、大丈夫! 良い“場所”を見つけました。2月11日にオープンした「コインスペース 東急プラザ渋谷店」が、密かな話題になってるみたいなんです。

これは、どういう施設? 端的に言えば“多目的スペース”です。Wi-Fiが完備されてるし、携帯の充電器や雑誌等が無料貸出されてるし、自販機のドリンクは飲み放題。それどころか飲食物の持ち込みは自由だし、電子レンジまで用意されています。

店内は「オープン席」(200席)と「シングルブース」

そして授乳室のおむつ替えスペースも込みの「キッズスペース」、プラスして「喫煙スペース」と「会議室」の計約300席があり、まさに幅広き用途に応える“場所”と言えるでしょう。

そんなこの「コインスペース」をオープンした経緯を、お店に伺ってみました。
「最初は、都内のカフェを意識していました。
ここでも飲食は可能だけども、それだけじゃない。もっと自由!
続いて、料金体系について聞いてみました。
「普通はインターネットカフェのような業態が思い付くんですが、そうすると会員登録が必要になりますよね。それらは一切無しにし、時間制にしました」(浅井店長)
現在は、12分で100円という料金設定になっている。……が、気にしていただきたいシステムが一つ。それは、「最大料金」です。
例えば、8時間いるとするじゃないですか。ということは480分になるから、単純計算だと4,000円に。……ちょっと待て。ここで「最大料金」システムが活きてくる。同店、3時間までは通常料金なのですが、そこを超えると居放題・利用し放題モードに早変わり! 3時間以降は、どれだけ利用しても1,500円(学割1,000円)のままなんだそうです。
これ、ちょっと入り浸っちゃいそうですねぇ。……実際、どういう人が入り浸っているんだろう? 真っ先に思い浮かぶのはノマドワーカーですよね。あと、大学生が仲間同士連れ立って利用するケースも多いはず。買い物途中のママさんが休憩場所を求め立ち寄るにも便利なスペースと言えるだろう。
「実はノマドさんと同じくらい、“会社員同士の打ち合わせ”活用が多いんですよ」(浅井店長)
というのも、オフィス内に適当な打ち合わせスペースが無い会社も多いらしい。そこで、毎回の打ち合わせスペースとして「コインスペース」を利用するビジネスパーソンもいるとのこと。
「あと、保険等を扱っているんでしょうか? お客さんを呼ぶ仕事をされてる方が、毎日いらっしゃいます。その方が1人で来て上限料金をお支払いになり、お客様が来ればその時にその分だけこの人が払えばいいわけですよね。となると、一日どこかに場所を借りるよりも激安になります」(浅井店長)
他にも“学生起業家”たちによる会合、キッズスペースを借りきっての“ママさん向けセミナー”などなど、様々な用途で活用されている模様。

どうでしょう。「使ってみたい!」と思った方も多いのではないでしょうか? では、ここで重要な情報を一つだけ。
「出店依頼は、たくさんいただいております。渋谷店は一年限定で知名度を広める意味合いがありましたが、2号店も同じ意味を持たせたいので都心部への出店を考えています」(浅井店長)
なるほど。でも、地方出店の可能性はないんですか?
「地方からは『コインスペースをフランチャイズ化しないの?」』いうお問い合わせが、土地を持っているオーナー様から何件か来ています」(浅井店長)
フランチャイズに関しても大歓迎とのことなので、ご興味ある方は同店へのご連絡をぜひ是非!
ちなみに「コインスペース」を利用したお客さんからは、様々な反響が寄せられているようです。
「一番よく聞くのは『こういう“場所”が欲しかった』という声です。場所がない。場所はあるけど居心地が悪い。スペース自体はあるんだけど、狭い。今日仕事したいんだけど、空いてないことも多い。でもここくらい巨大な規模ならば、空いてないことはないですからね」(浅井店長)
1階・2階の2フロアで約285坪の広さを誇る渋谷店。
というわけで無事に入店したとしましょう。そして存分に利用し、そろそろ帰宅しましょうか。……この時行われる料金の精算方法が、非常に最先端。実は入店時にリストバンドが手渡され、これが時間を計算してくれるというのです。
「簡単に説明するとリストバンドにバーコードが貼ってありまして、それを出口と入口で精算します。バーコードを読むとお客様の入場時間と、プラス有料商品の貸出時間(iPad使用中は10分200円)が加算されます」(浅井店長)
管理しているのはクラウド上なので、手際の良いやり取りが可能となる。っていうか、傍から見て妙にカッコいいっすよね。
というわけで、また来ます! あと、来年の4月までに、何とか2号店オープンもお願いいたします……。
(寺西ジャジューカ)