
現地シンガポールにある店舗は今年4月にオープンしたばかりだが、すでになかなか予約がとれないほど盛況。人気の理由は、おいしさに加え、やはり“手づかみ”という大胆で楽しいスタイルにある。実は同店で提供しているのはシンガポール料理ではなく、アメリカ南部ルイジアナスタイルのシーフード料理。アメリカ南部で親しまれている「ケイジャン料理」をもとにアジアのスパイシーな味付けでアレンジしたもので、シンガポールの人たちにとっても新しい味だ。
“シーフードバッグ”と呼ばれるメインのメニューは、ビニール袋に入れて鍋で運ばれ、紙を敷いたテーブルの上に大胆に広げられる。お皿の上ではなく直接テーブルの上に料理を広げる、というのはなかなか斬新な光景で、初めてみるとビックリするはず。


看板メニューはカニやエビ、貝などを丸ごと食べられる「コンボバッグ」(3500円~)。ソースは、ケイジャンスパイスを使ったシグニチャー・ソース(マイルド・辛口・超辛口からチョイス可能)、チリソース、ブールブラン(ホワイトバター)から選べる。

オープン前日のレセプションでは筆者も実際に手づかみシーフードを体験してきたのだが、これが予想以上に楽しかった。手で食べるから当然ソースで手が汚れるのだが、本当にベッタベタになるので、もはや吹っ切れて気にならない。
店の中央には手洗い場があり、気になったらいつでも洗いにいける。蛇口とハンドドライヤーが一体になったダイソンの「Airblade Tap」はパワフル、かつ、どこにも触れずに手洗いが完了。なお、衛生面に配慮して、入店時の手洗いは必須だ。

手づかみスタイルだけでも充分楽しいが、さらに場を盛り上げるのが、2時間に1回程度のダンスタイム(ディナータイムのみ)。踊るのはプロのダンサーではなく、自主的に練習したスタッフたち。弾けた様子のノリノリダンスは見ているだけで元気がもらえる。まさに店名にふさわしいパフォーマンスといえるだろう。

手づかみシーフード以外のメニューも充実しており、アペタイザーの「クラブケーキ」(2ピース1600円)やスパイシーケイジャンフライ(500円)など、お酒がすすみそうなメニューがズラリ。ランチ限定でアジアのスパイシーカリーも提供している。
おいしいうえに、楽しすぎる手づかみシーフードレストラン。JR新宿駅徒歩1分の好立地なうえに、手づかみのインパクトは強烈。
(古屋江美子)
■「DANCING CRAB(ダンシング クラブ)新宿店」
住所:東京都新宿区新宿3-37-12 新宿NOWAビル2F
電話:03-6380-5151
営業:11:30~15:30(LO15:300)、17:00~23:30(LO22:30)