●コミュニティバスに乗る時は忙しい
――そもそも、コミュニティバスが都区内に82路線もあること自体、知りませんでした。
「23区のうち品川区と目黒区を除く21区で運行されています」
湯浅さんはトータルで12日かけて全路線に乗車。
都区内のコミュニティバス制覇にあたって、まずはルートを考える。
「あまり分割して乗ると大変なので、なるべく一日でたくさんのルートをまわれるようにスケジュールを組みました」
ここまでは楽しいが、問題は乗る時のこと。湯浅さんにとって、やることが多い。
バス停周辺の写真を撮影、時刻表を撮影、到着したコミュニティバスを撮影、車窓から気になったものがないかチェックする、車内を観察する(どんな人が乗っているか、時には会話も楽しむ)など。

●掲載する時刻表はバス停で調べて自ら作成
湯浅さんは、旅が終わると印象に残ったことを執筆するわけだが、湯浅さんの『コミュニティバス旅行記』の本作りにかける情熱とこだわりは半端ではない。文中では、紹介するコミュニティバスの時刻表の一例を掲載しているが、それは停留所で写真を撮ったものを自らエクセルで入力したものを掲載している。運行会社によっては、公式サイトで時刻表を載せているところもあるので、それを見て打ち込めばいいのではと思うのだが……。