年末といえば、お酒のシーズン。よく食べ、よく飲み、よく笑い……。
そうなんです、美味しいお酒もさることながら、「誰と飲むか」が大事になってくるというか。だって、“よく笑い”たいから。
私としては、美女を相手に飲むお酒こそが何より。例えば、あの“ラムちゃん”と一緒に飲めれば最高なんだけどなぁ……。

というわけで、ご紹介しましょう。「ふじの井酒造株式会社」(新潟県新発田市)は、12月5日より『ふじの井 うる星やつら ラムちゃんの金箔入吟醸酒』(税込2,160円)を発売しています。
瓶には、ラムちゃんのラベルが前面に思いっきり貼られており、思わず「だっちゃ!」という声が聴こえてきそうな気がしますよ!
ラムちゃんと一緒に飲むだっちゃ! 『うる星やつら』をイメージした“金箔入り”吟醸酒
「一緒に飲むだっちゃ!」という声が聴こえたんですけど、気のせいですか?
(C)高橋留美子/小学館

実は同社、以前より高橋留美子先生との交流があり、今回が初のコラボではないのです。遡るは、2006年。この年は同社の創立100周年にあたり、社長が代替わりするタイミングでもありました。これを契機に自社サイトを立ち上げた同社、交流のあった高橋先生にイラストを依頼します。そういえば高橋先生は、新潟出身だったっけ……。
「その時は『めぞん一刻』という大吟醸酒を発売し、音無響子さんのラベルを貼って発売しました。
同作では、アパート『一刻館』でキャラクターたちが毎晩酒盛りをしていますしね(笑)」(担当者)
ラムちゃんと一緒に飲むだっちゃ! 『うる星やつら』をイメージした“金箔入り”吟醸酒
音無響子は、大人の女性。「甘くて辛い」日本酒は、ツンデレな彼女と通じる部分がある。
(C)高橋留美子/小学館

この作品がチョイスされたのには、もう一つ理由がある。『めぞん一刻』は、青年誌「ビックコミックスピリッツ」に連載されていた人気作。そして、音無響子といえば“大人の女性”。
実は、お酒のキャラクターに未成年を起用することは法律で禁じられているんです。成人していないとダメ。日本酒の持つ“癒やし”のイメージがあり、また「甘くて辛い」日本酒のテイストは音無さんの“ツンデレ”キャラとも通じるし、まさに同社と彼女は絶好の相性だったわけです。

それから2年後、高橋留美子ファンから同社へ一通の連絡が届きます。それは、「ラムちゃんのお酒はまだですか?」という、質問のようなリクエストのような一声。
これを受け、ラムちゃんのラベルを前面に押し出したリキュールを同社は発売しました。ラムちゃんだけに「ラム酒」です。

そして、今回発売の『うる星やつら ラムちゃんの金箔入吟醸酒』について。
「今回の商品化に際し、当社でラムちゃんについてリサーチしたんですね。
すると、若い子が“自分がなりたい女の子”としてラムちゃんを挙げるケースが多いことがわかりました。華やかですし、キラキラしたイメージがある。なので金箔を入れ、特別なパーティーでもお飲みいただけるようにしました」(担当者)

ここで、気になることが一点出現。お酒のキャラクターに、未成年は厳禁なんですよね? そういや、ラムちゃんの年齢っていくつなんだろう……。
「ラムちゃんはあたる君と一緒に高校に行ってはいますが、宇宙人なので対象外なんです」(担当者)
確かに、ラムちゃんって年齢不詳。学びに行くというより、あたる君に付いていってるだけだしな……。

それだけではありません。同社、今までに『らんま1/2カップ』なんて商品まで発売しています。
「ラベルは、やはり成人であるらんまのお父さん・早乙女玄馬(パンダ)を描いています。『親父だからカップ酒だろう』という発想です(笑)」(担当者)
なるほど、世界観をちゃんと大事にしてくれているようです。音無響子だから、癒やしの日本酒。早乙女玄馬だから、親父なカップ酒。
ラムちゃんだから、金箔入りでアルコール度数も低くしてみせる。
ラムちゃんと一緒に飲むだっちゃ! 『うる星やつら』をイメージした“金箔入り”吟醸酒
親父なだけに、「カップ酒」。『らんま1/2カップ』です。
(C)高橋留美子/小学館

これらの“高橋留美子作品シリーズ”、何も高橋先生ファンのみの購入ではない模様。
「元からいる当社のファンの方々にも『絵の女の子が可愛いから買うわ』とご購入していただきました。帰省した子どもたちが、そのボトルを見て『どうしたんだ、これは!?』と驚くケースが多いみたいです(笑)」(担当者)

とりあえず、私は今回の『うる星やつら ラムちゃんの金箔入吟醸酒』を試してみようかしら。華やかでフルーティーな吟醸香とすっきりした味わい、そしてラムちゃんをイメージさせるキラキラと舞う金箔。クリスマスや年末、年始のパーティーにピッタリな1本ですな!
(寺西ジャジューカ)
編集部おすすめ