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「AKBの中なら誰」ではなく「この子のここが好き」になる。それが「推す」だ

「AKBの中なら誰」ではなく「この子のここが好き」になる。それが「推す」だ
竹中夏海『アイドル=ヒロイン 歌って踊る戦う女の子がいる限り、世界は美しい』(ポット出版)<br />女性アイドルグループに同性のファンが増えていることについて、セーラームーンを補助線に論じた第1部と、「アイドルの楽しみ方 実践編」と題した第2部で構成。第2部では、セーラームーンのキャラクターに実在のアイドルをキャスティングするという著者の竹中と大森靖子・日笠麗奈・児玉雨子による妄想座談会などを収録。また「男性から見たアイドルとセーラームーン」という竹中とヒャダイン・小出祐介との鼎談も、HKT48の指原莉乃を『キン肉マン』のジェロニモになぞらえた発言などが飛び出して楽しい。
アニメとかアイドルとかオタク文化にはとかく誤解や偏見がつきまとう。たとえば女性アイドルグループのファンをロリコンと見なす向きはいまだに存在する。もちろんそういう部分があることは認める。だが、そこだけに注目してアイドルという存在を全否定するのはやはり違うだろう。

そもそも女性アイドルはいまや男の独占物ではない。それは実際にアイドル、とくにメジャーなグループのコンサートに一度でも行けばわかる。というのも、そこに来る女性ファンの数は最近になって確実に増えているからだ。私の見に行ったかぎりでも、たとえば乃木坂46のコンサートに来る女性ファンには、いわゆるアイドルオタクのイメージとは違うおしゃれな子たちが目についた。それはグループのイメージをそのまま投影しているかのようだ。というか、同性のアイドルを応援する女性たちは、コンサートともなれば着るものなど身だしなみにはそうとう気を配って行くものらしい。

振付師・竹中夏海の新刊『アイドル=ヒロイン 歌って踊る戦う女の子がいる限り、世界は美しい』によれば、女性ファンのなかには応援するアイドルの衣装を真似して自作していく人もいるという。そういえば、私が昨夏行ったPerfumeのコンサートでもメンバーのコスプレをしたファンをちらほら見かけた。最近ではでんぱ組.incのように、ステージ衣装のレプリカを公式で発売しているグループもある。また衣装を真似しないまでも、推しているメンバーのカラーを「ドレスコード」と同じく意識しながら自分の衣装をコーディネートしてコンサートに行くという女性ファンは多いようだ。このあたり、メンバーと至近距離で接する握手会でも身だしなみにさほど頓着しない人が多い男性ファンとは対照的である。

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