ポップな絵柄が可愛い「マカロンタロット」 自分で恋愛について占ってみた！

占いが好きな女性は多いと思う。筆者は大好きだ。
手相、星座占い、姓名判断などは比較的親しみやすいのだが、「タロット」となると、おどろおどろしい絵柄で怖そう、というイメージがあるかもしれない。わたしもそんな風に思っていた一人である。

そんな中、「マカロンタロットで学ぶタロット占い」という本に出会った。

まず、表紙がとても可愛い。今までのタロットのイメージとは似ても似つかず、一目見て惚れてしまった。著者であり、タロットカードのイラストを描かれた加藤マカロン先生にアドバイスをいただきながら、本の付録でついてくるタロットを使って、自分の恋愛について占ってみることにした。

占いを始める前に、なぜ手作りでタロットを作ろうと思ったのか、マカロン先生に聞いてみることにした。
「タロット占いをするようになったのは、監修のラクシュミー先生に手ほどきを受けたのがきっかけです。習ってみたら、占い方が手軽なことと、絵柄から象徴を読み取って占う面白さからもっと勉強したくなりました。そうなるとカードが必要ですが、タロットカードは怖い図柄ものが多く、なかなか自分に合いそうなものを探せませんでした。ならばカードを自分で作ろうと思い、『マカロンタロット』を作成しました。辛そうな絵柄のカードをどこまでポップに可愛くできるか、というのが楽しくてわりに早く描き上げることができました」

私もまさに、そうだった。「このタロットなら始めてみたい！」と思う人はたくさんいるのではないかと思う。マカロン先生のお気に入りのカードを聞いてみた。
「これから何かが起こりそうな張りつめた緊張感とインスピレーションをかき立てられる『月』や、『カップ8』、『ソード2』などの絵柄が好きです」

マカロン先生の好きなカードを並べてみた。それぞれのカードのテーマは、下記の通り。
「月」自分の中にあるミステリアス
「カップの8」涙に沈む逃避行
「ソードの2」知性と感情のはざま
どれも神秘的な印象だ。78枚もある中から選ぶカードにその人の人柄が出るのかもしれない。

さて、気になる本題。気になっている人との恋愛について、占ってみることにした。
カードの占い方には、1枚だけ引いたり、ケルト十字スプレットと呼ばれる10枚を並べたりする方法などがあるが、その時々で自由に引いてよいようだ。今回はスリーカードスプレッドという方法で引いてみた。出てきたカードは「ソードのクイーン」「ワンドの9」「太陽」。

本書はカード1枚1枚に対して、詳細な解説とともに、恋愛運・仕事運・健康運・金運・対人関係について、アドバイスが書いてある。
出てきたカードの意味はというと……
「ソードのクイーン」恋より仕事優先・冷静に考えるとうまくいく
「ワンドの9」受身・様子を見る・傷つきたくない・攻めるより受身になってみましょう
「太陽（逆位置）」進展がない・楽しければいい恋愛・わがままを言い過ぎないで

うう、メッセージに思い当たる節がありすぎて……グウの音も出ない……。マカロン先生にも、このカードから読み取れることを聞いてみることにした。
「自分からアピールする感じでもなく、保守的のように見えますが、何かのきっかけでタガが外れて楽しく付き合える間柄になりそうです。未来の位置は大アルカナで、逆位置でも『太陽』ですので、はたから見れば上手くいきそうですが、前の2枚のカードから、守りが堅くてなかなか恋愛に発展しないとか、楽しければ良いわけでもないと疑問がでるなど、逆位置として出た理由を考えるとリーディング力がグッとアップするでしょう」

「太陽」が逆位置の理由……気になる人に対して二の足を踏んでいるのは、自分が傷つきたくないからかもしれない。それに、楽しいだけじゃダメとも思っている。単純に恋愛を楽しむことが今の私にはできていないのかも。3枚のカードでここまでメッセージを伝えてくるのは、すごいぞ、マカロンタロット。やればやるほど、カードの意味を知って、占うのがさらに好きになれそうだ。

人には言いにくいこともタロットで相談できる。また、人を占うのもその人のことをもっと知るきっかけになる。奥深く、楽しいタロットの世界にあなたも一歩踏み出してみてはいかがだろうか。
（相原奈那子／boox）