数日前、外を歩いていたら、夜空にいきなり光のタワーが出現! 何事かと思ったが、しばらくしたら消えてしまった。19:00少し前から、5分間くらいだろうか。
その光の正体を追って、実際に武蔵小杉まで行ってきた! SNSの情報によると、どうやら光の発信源は北口にあるらしい。
18:45過ぎ。武蔵小杉北口に出てみたが、特に看板もないし、人が集まっているところもない。しばらくウロウロしていると、駅近くの交差点にスマホを持ってスタンバっている風の若者を発見。ここなのか? ――そう思った瞬間、突如、マンション建設現場の一画から光が空に立ち上った。時計を見ると、ジャスト18:55。
近くで見ると予想以上の迫力!! 遠くから見ると一本の線だった光も、実はいくつもの光の線が束のようになっていることがわかる。
「きれい~!」「カッコイイ」などの声がそこかしこであがっている。気が付けば、多くの人が立ち止まって空を見上げ、スマホで撮影する人も多数。電話で誰かに教えている人もいる。また、近隣のオフィスビルから見に来た感じの女性グループもいて「テンションあがるわ~」「これ毎日見にこようかな~」なんて盛り上がっている。
そんな盛り上がりの中、19:00ちょうどに光は消滅。
「武蔵小杉の街から、東京や横浜まで届く“光のエール”です。19時というと、ちょうど夕食の時間ですよね。この光を見た人が、“今日の夕食は何だろう?”とか“今、家族は何をしているのかな?”と、手を止めて家族や大切な人を思い出してほしい、武蔵小杉をふと思い返してほしい。そんな思いから実施しています」
なんてステキな話! この光にそんな心温まる意味が込められていたとは。ちなみに光の正式名称は『COSUGI TOWER OF LIGHT(コスギ タワー オブ ライト)』。18:55~19:00の5分間限定の屋外インスタレーションで、現地にはこんな看板もあった。
さらに話を聞くと、この「光のエール」は『COSUGI CONVIVIAL PROJECT(コスギ コンビビアル プロジェクト)』という取り組みの一環なのだそう。
「再開発が進む武蔵小杉エリアには、元々住まわれている人、新たに居を構える人、様々な人が集います。趣味もライフスタイルも異なる人たちにとって、より心地よい街・場を創ることがプロジェクトの目的です」
光の出ている場所のすぐ近く、武蔵小杉北口から徒歩1分の場所には「COSUGI VILLAGE(コスギビレッジ)」がオープン。
工房では、アクセサリーづくりなど各種ワークショップが実施されているほか、手作りにこだわったカフェも好評! お客さんが自分で仕上げる「組み立てるサンドイッチ」などユニークなメニューが楽しめる。
武蔵小杉といえば、住みたい街のランキングなどでも人気急上昇中のエリア。商業施設も多く、地元の人はもちろん、他のエリアから遊びに来る人も多い。武蔵小杉はこのプロジェクトによってますます盛り上がりそうだ。
「光のエール」は4月12日までの期間限定。今宵はぜひ武蔵小杉方面の夜空をチェックしてみては?