「これまでにもキリンラーメンから派生した商品として、ペンギンラーメンやカピバララーメンといった動物シリーズを発売しておりますが、食品とは思えないレトロで可愛いパッケージやキャラクターが、お陰様であらゆる世代からご好評いただいております。今回の製品もたくさんの方に愛される商品でありたいと、犬(わんこ)を起用しました。作りこんだものではなく、良い形の抜けた感じや親しみやすさを重視して、可愛すぎず、かつシンプルに仕上げました。“くすっ”と微笑んでもらえる商品になれば嬉しいですね」
開発にあたってこだわったのは、そば粉を「国産」にすることと、手軽に食べられるよう「即席そば」にすること。同社では平成7 年に「キリンラーメン」の生産を一時中止した際、地元の人たちの熱い要望で復活を遂げたことをきっかけに、恩返しの意味も込めて、原材料の大半を地元の農作物に切り替えた。
「そばについては地元農業の休耕田対策の一つになればと、地元生産者と10年ほど前から契約栽培を行っておりました。これまでは年越しそばがメインでしたが、品質・収量も安定してきたためオールシーズンの即席そばの発売に踏み切りました」
ちなみにシリーズの他製品同様、本製品の麺(そば)とお好みのソースを使用し、焼きそばを作っても美味しいそう。商品は、小笠原製粉の小笠原製粉のオンラインショップや雑貨店・お土産売り場等で購入できる。
パッケージに「家庭用そば」とあるように、家族みんなで食べたくなるような素朴な味わいが魅力。ぜひ一度試してみては?
(古屋江美子)