一人で出かける「ソロ活」が市民権を獲得しつつある。カラオケ、回転寿司、居酒屋などに一人で行くことに抵抗感がない人が増えてきたようだ。
だが、数あるソロ活の中でも難易度が高いとされる一人焼肉に挑戦し、心が折れてしまう例がTwitterなどで報告されている。

家族連れに囲まれながら4人席を占拠


「ぼっち焼肉」挑戦者の悲惨なエピソード 1人◯◯の中で「一番きつかった」
一人焼肉はハードルが高い?(画像はイメージ)

焼肉店は家族連れなどに利用されることが多いので、店舗によってはテーブル席のみの設計だ。「ソロ焼肉」だとスペースをひとりで占拠してしまうから、必然的に周囲の客から浮く。容赦なく注がれる視線に耐える精神力が必要となる。
ネットに投稿された
「1人◯◯のランク付けみたいのあるけど ワイはあの中で1人焼肉が一番きつかった
家族連れに囲まれる中1人で4人席独占してて自分でも笑ってしまったわ」

という体験者の書き込みは悲痛だ。

これは周囲の客と自身を見比べて精神的なダメージを受けた例だが、店員にぞんざいな扱いをされたという体験談も。

あるTwitterユーザーはひとりで焼肉店を訪れ、
「食べ放題開始20分、未だにウーロン茶しかテーブルに無い不具合。だいじょぶかこの店」
と心配しながらも、やっと頼んだ品が届いてからは「ひとり焼肉はじまり!」「テンションあがるー」と喜んでいた。

ところが食べ放題の途中にトイレ行き、戻ってきたら異変が起きていたという。

「テーブルの上ぜんぶ片付けられていたでござる。そして俺の私物の漫画とタバコはゴミ箱の中に捨てられてたでござる。なんかもうションボリしちゃって帰ってきたでござる」

ツイート内容がどこまで本当なのかわからないものの、
一人焼肉をするときの居心地の悪さに共感する声は少なくない。


マイボイスコムが2015年1月に発表した「おひとりさま」に関するインターネット調査によると、「ひとりで利用することに抵抗がある場所」の3位に焼肉店がランクインしている。1位は「遊園地・テーマパーク」、2位は「ボウリング」なので、飲食店の中では最も難易度が高いことになる。

「一人焼肉」初心者は、まずはカウンター席のある店から始めるのが無難なようだ。
(中田隆弘)