「ペタンク」とは、耳慣れない言葉ですが関西以南ではけっこう盛んなスポーツです。
発祥は1910年に南フランスの港町ラ・シオタで生まれた誕生100周年を越えた伝統を持っています。
ペタンクとは、フランス語のピエタンケという「両足を揃える」の意味の言葉から転じたそう。
「ペタンク」ってどんなスポーツ? 実は100年以上前にフランスで生まれた

さっそく、ペタンクのルールなどについて専門店に詳しく聞いてみました。
教えてもらったのは大阪にあるペタンク用品専門店「クプレ」の巽さんです。

――ペタンクは実際にどうやるのでしょう?
「ペタンクはまずビュットという的をスタート位置(直径50cmの輪)から6~10メートルのところに投げるのがスタートです。ボールを投げてビュットという的に近づけ点数を競います」

――なるほどボールを的に当てるために玉を投げるスポーツなんですね。
「いいえ、当てるだけではなく、転がしたり、滑らせたりもOKです。
自分のチームのボールを的に近寄せるためにビュット(的になる小さなボール)に近い相手のボールを当てて除いたり、自分のボールを寄せたりします」

――では試合はどうやるのですか?
「ダブルスの場合、一人3球、1チーム6球投げられます。的に一番近づいたチームのボールが相手チームの一番近いボールまでが得点となり、13点先取りしたチームが勝者となります」

――ちなみにペタンクの面白さはどこにあるのでしょうか?
「カーリングは決まった場所にある的に向かっていきますが、ペタンクはビュットを投げた場所が的になるため、毎回のメーヌが違う条件となり、個人の可能性を試せ、チームがさまざまな作戦を考えたり、いかにして多く点数をとれるか考えること、そこがペタンクの面白さですね」

投げたり、当てたり、転がしたり、滑らしたりとどういう風に戦うかをチームごとにルールや作戦を変えていくのがペタンクの魅力なのですね。
ペタンクをはじめた人の中には、「フランスの公園でやっているのを見かけたのがきっかけ」という方もいるので、やはりフランスではかなりポピュラーのよう。

日本ではまだまだそれほど見かけませんが、競技年齢は50歳前後くらいが多く、最近は若い人も増えてきているとか。公益社団法人日本ペタンク・ブール連盟のサイトでは、各地で開催される大会の日程が掲載されているので、ペタンクにチャレンジしてみたい方はぜひチェックしてみてください。もちろん世界大会もあるので、日本代表となるのも夢ではありませんよ!
(カシハラ@姐御)