今年に入ってX JAPANの活動が本格化しています。7月15日にはロンドンでYOSHIKIとToshIによるX JAPANスペシャルライブショーが行われました。
このライブでは改めてX の海外人気の高さがうかがえました。

【X JAPAN・HIDE死亡の衝撃】


HIDE死亡の衝撃 後追い自殺が相次ぎ元X JAPANメンバーが会見する事態に

Xは1989年のメジャーデビュー後から1997年の解散(2007年再結成)まで驚異的な人気を誇り、小泉純一郎氏もファンだったという伝説のバンドです。ドーム公演の際には、5万人のファンが「Xジャンプ」をし、文京区で震度3の地震が起きたという逸話も残っています。
しかし、解散後のXに悲劇が襲います。メンバーの一人でYOSHIKIの最大の理解者でもあったHIDEが1998年5月2日、ドアノブに掛けたタオルで首を吊った状態で発見され死亡しました。警視庁は「自殺」と断定していますが、自殺を示唆する発言や行動がなかったこともあり、真相は今だ不明です。
この報道がメディアを通じ日本中に流れると、HIDEの遺体が安置された築地本願寺境内などでファンによる後追い自殺が相次ぎました。
そのため、元X JAPANのメンバーが自殺を思いとどまるようにという会見を開くほどでした。
告別式では泣き崩れる人で埋め尽くされてパニック状態になりました。また、告別式に訪れた人の数は5万人ともいわれ、美空ひばりや尾崎豊を超えて現在でも芸能人の告別式としては現在でも最多です。

【他にもあった! ファンの後追い自殺】


HIDE死亡の衝撃 後追い自殺が相次ぎ元X JAPANメンバーが会見する事態に

hide以前にもファンによる後追い自殺が問題になったことがありました。「ポスト松田聖子」と言われたアイドル岡田有希子さんは昭和61年に所属事務所・サンミュージックのビルから飛び降りて自殺しました。この後に彼女のファンたちによる後追い自殺が起きてしまいます。
また、これは芸能人の死によるものではありませんが、とんねるずが中心となったグループ「野猿」の解散に絶望した女子高生2人が投身自殺する事件も2001年にはありました。


【後追い自殺を生む「効果」とは】


このようにファンが後追い自殺をしてしまうことをウェルテル効果と呼ぶそうです。メディアで芸能人の自殺が報道されることにより、自殺者が増えることを指します。上記の出来事がきっかけとなり、マスコミ各社は報道規制を行うようになりました。
たとえば岡田有希子さんの時は、路上に横たわっている姿が週刊誌に出たりとセンセーショナルに扱われました。しかし現在では「写真や遺書を公開しない」、「自殺を美化したり、扇情的に扱わない」等のガイドラインに基づいた報道を行っています。

とはいえやはり芸能人の死、特に自殺は悲しすぎる出来事です。
このような悲しい出来事が二度と起こらないことを祈るばかりです。
(さのゆう90)
(「We Love hide~The Best in The World~」)
(「ゴールデン☆アイドル 岡田有希子 HQCD, Limited Edition」)