日差しがカッと照りつける夏本番がやってきた。
こんがり小麦肌ブームは一昔前の話。
ここ数年は、世代を問わず色白ブームだ。
きつい紫外線は肌を焼くだけでなく、シミやシワ、顔面老化の原因にもなることから、最近では女性だけでなく男性でも日焼け止めが手放せない。

しかし、この時期にいつも悩むのが「昨年使いかけの日焼け止めが出てきたんだけど、これって使える?」ということ。そこで、日焼け止めの使用期限について資生堂に伺ってみた。

日焼け止めの使用期限は?


「当社の化粧品は、保存条件に問題がなければ、安全性や安定性が高く、未開封でしたら品質は3~4年は変わらないように作られております」
未開封であれば、意外に長持ちである。
製造から3年以上経過した商品も、すぐ品質劣化がはじまるというわけではない。あけてみて異臭・変色・分離変化がないか確認のうえ、問題がなければ使っても大丈夫だそうだ。


しかし、一度あけてしまったものについてはどうなのか。それは「18カ月を目安にご使用いただくことをおすすめいたしております」という。
つまり、前の年に余ってしまった日焼け止めでも、まだセーフ。ただし、開封した日焼け止めは使用後は必ずキャップやケースのふたをきちんと閉め、直射日光のあたる場所を避け、常温の室内に保管しておくこと。きちんと管理されてこそ、昨年のものも使用可能となる。
ただしもちろん、「昨年の夏に開封された日やけ止めにつきましては、保存条件に問題がなければお使いいただけますが、ご使用前には、必ず中身の状態をご確認いただきたく存じます」とのこと。
変な香りがしたり、中身が分離している場合は速やかに廃棄したい。

そしていざ、日焼け止めを塗ったらそれで安心して一日中、そのまま……なんて人も多い。しかし日焼け止めは、一度塗っただけでは完璧とはいえないのだ。汗や皮脂、摩擦などで落ちてしまう。パッケージに書かれた紫外線防止効果を生かすには、2~3時間おきに塗り直すことが必要。

飲む日焼け止めも


でも、いちいち塗り直しなんて面倒くさいという人のために、最近は飲む日焼け止めも人気だ。
これは病院などで取り扱われている、日焼け止めの飲み薬。

そんな飲む日焼け止めのひとつ“ヘリオケア”は、2002年にスペインで発売され、日本でも2012年4月頃から販売を開始したそうだ。
取り扱いをされているさかえクリニックに伺ってみると、
「この薬は、日光を浴びる30分前に服用することで、およそ4時間効果が持続します」とのこと。
希望される患者さんは夏だけでなく、一年を通して非常に多いそうだ。
「当クリニックでは1箱7,000円(税込)で販売しております。また、3箱のまとめ買いで1箱あたり6,100円(税込)です」と、決してお安くはないものの、飲むだけで身体の内側から日焼けを防止してくれるこの手の薬はこれから、第二の日焼け止めとして人気がでそうである。


紫外線は真夏だけでなく、すでに初夏より大量に降り注いでいる。もちろんこれからの季節を含め、涼しくなる秋頃になってもまだ気が抜けない。

これからまだまだ長い戦いとなるので、日焼け対策は面倒くさがらずお早めに。
(のなかなおみ)