そもそも「バトルえんぴつ」とは誰もが一度はやったことのあるであろうサイコロえんぴつが原型とされています。「サイコロえんぴつ」の説明は大丈夫ですよね?簡単に言うと選択式のテストなどでわからなった場合に六角形の鉛筆に番号を振って出た目を回答にする……というアレと同じです。
そしてその形を利用して遊びにしちゃおうということで開発されたグッズの1つが今回紹介する「バトルえんぴつ」(以下略して「バトエン」)なのです!

【バトルえんぴつと言えば「ドラクエのバトエン」】


バトエンの中で最も有名で多くのシリーズが発売されたのはスクウェア・エニックスの人気ゲーム「ドラゴンクエスト」のキャラクターを用いたものです(キングスライムやゾーマなどがありましたね……)。今回は特にこのバトエンについてメインに触れていきたいと思います。

【どんなルールだっけ?】


簡単なルールを説明すると鉛筆にモンスターなどのキャラクターが描かれ、各面に底面には●や★というような属性も記されています。さらに"行動"が書かれており(★に50のダメージ等)、プレイ人数は2人以上。3人以上ならチーム戦、もしくはバトルロワイヤル式に戦うことも。キャラクターが描かれた鉛筆にはそれぞれHPがあり、HPが0になってしまうと負けになります。さらにオプションとして「おたすけ消しゴム」やボスキャラクターが描かれた巨大な「キングバトエン」、武器などを装備させる「アイテムキャップ」などがあります。こういった多彩に遊べる点とオプションの追加による遊び方のバリエーションの多さが人気を呼び、当時は休み時間のメインイベントとなっていました。

【禁止令が出るほどの人気】


 ブームが巻き起こった当時鉛筆という小学生が持っていて当たり前でした。そのため、多くの小学生が休み時間にコロコロと、いやゴロゴロと転がしていたため教室で鉛筆が転がされる音が響きわたる始末。授業の妨げとして教師のクレームが入り、学校として禁止令を出してしまうところもあったようです。確かに休み時間に話をしている最中に鉛筆の音がうるさいとイライラしてしまうのもわかります。ましてや授業中にやられてしまうと授業の妨げになりますからね。他にも強いキャラの鉛筆が盗まれてしまう、最終的には万引きをしてしまう生徒も現れてしまったそうです。
ブームってものは怖いですね。

今回は主に「ドラクエのバトエン」について紹介してきましたが、当時の人気の高さがお分かりいただけたでしょうか? なんと、2013年にはドラクエバトエンの発売20周年記念の特別イベントが行われるなど、まだまだ人気が根強いようです。大人になった人も久しぶりに童心に返り、友達と遊んでみるのもいいかもしれません。
「ドラゴンクエスト バトエン20th記念セット I 編」
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