愛犬の写真で数々の賞を受賞! ビーグル犬マックスと内山慎吾さん
内山慎吾さんの愛犬マックス。1歳の誕生日。いたずら大好き。

愛犬マックス(ビーグル)を撮影した写真が、ヨーロッパ最大の国際写真コンペティションPX3(Prix de la Photographie, Paris)2011(Domestic Animals部門)で金賞を受賞したのを皮切りに、海外で数々の賞に輝いている内山慎吾さん。

ウットリする写真を撮影している内山さんは、マックスに不思議な縁を感じているそうで撮影秘話などを伺いました。

愛犬の写真で数々の賞を受賞! ビーグル犬マックスと内山慎吾さん
現在6歳。


――表情からして、マックスは自分がモデルということを自覚してますね(笑)
「スタジオで撮影することがあるんですけど、『お仕事に行くよ〜〜』と声をかけると、やる気満々でスタジオまで一目散に走っていくんです(笑)」
マックスはスタジオに到着すると、いつも座っている椅子に、ちょこんと座るそうだ。

――犬を飼い始めたきっかけは?
「実は、今のマックスを飼う前に、同じ犬種のビーグルを飼っていたんです」

――なんという名前を付けていたんですか?
「同じ名前で、マックスです(笑)。今のマックスはいわば2代目なんです」
内山さんが”初代”マックスを飼ったのは、今から15年ほど前のことだった。犬の写真を撮り始めたのもこの頃だ。
「写真を習いに行っていたわけではないので、最初は初心者でも使いやすいカメラを買って、あとは独学です」

2代目マックスとの縁


マックスの成長とともに内山さんの写真の腕も成長していった。ある日、雑誌のコンテストに応募したところ、かなり上位に評価され、家族や友人、マックスも大喜び。
楽しい日々を過ごしていたものの、マックスは9歳で天国に旅立ってしまう。
「マックスは病気を患ったため、可哀想でなりませんでした。そして、犬のいない生活なんて考えられなくて、四十九日が過ぎてから、新しい犬を飼うことにしたんです。マックスが去った後に生まれた犬だったら、マックスの生まれ変わりかもしれないし、そうだったら嬉しいなと思いまして」

実際に、初代マックスを彷彿とさせる出来事もあったそうだ。
愛犬の写真で数々の賞を受賞! ビーグル犬マックスと内山慎吾さん

「この作品はマックスが私の父にシャワーを浴びせられて片目を閉じている写真ですが、先代のマックスを飼っていた時も、同じような瞬間を撮った印象的な写真があるんです。ひょっとすると、先代のマックスが撮らせてくれたんじゃないかと思っています」

――先代と2代目のマックスとでは、性格は似てますか?
「顔はそっくりなんですけど、性格は正反対なんです。
先代は仏様のように穏やかで、どんな犬にも吠えないし、知らない人でもおとなしく撫でられていました。今のマックスは人(犬)見知りで、散歩の途中で他の犬にあうと目を合わさないことがありますね(笑)。そのかわり、家族にはべったりと甘えてきます」

愛犬の写真で数々の賞を受賞! ビーグル犬マックスと内山慎吾さん
マックスは好奇心旺盛。


愛犬の写真で数々の賞を受賞! ビーグル犬マックスと内山慎吾さん


ビーグルを飼っている人はあまり多くないため、散歩の途中でビーグルに出会うと内山さんの方が大喜び。
「年齢とか、どんな性格なのかとか聞いちゃいますね(笑)」

内山さんは中国語が話せることもあり、今後は海外(特に台湾、上海、シンガポールなど)でも個展を開きたいそうだ。マックスが海を超える日も近いかもしれない。マックスが外国の犬に遭遇したら、また犬見知りをしそうだが……。

(取材・文/やきそばかおる 写真協力/内山慎吾)

●内山慎吾さんのサイト「Shingo Uchiyama Photography」
ペットの撮影の相談にも応じている。
愛犬の写真で数々の賞を受賞! ビーグル犬マックスと内山慎吾さん

こちらは内山さんが撮影したフレンチブルドッグ専門誌『FReBULL』(イースト・プレス)の表紙。 10月1日から31日まで田園調布のドッグカフェ「Deco’s Dog Cafe田園茶房」にて個展が開催されます。