
関東地方で牛丼チェーンを展開する神戸らんぷ亭が2015年7月末をもって、ひっそりと完全閉店していた。
かつてすき家、吉野家、松屋、なか卯に続く業界5位だった同チェーンが牛丼から撤退したことに、店を訪れていたファンからは残念がる声が出ている。
シャッターと貼り紙
Excite Bit コネタでは「値上げ後の牛丼の売り上げについて大手3社に聞いてみた」でらんぷ亭の閉店を報じていた。記事に対してTwitterで「ええええ??マジで??」「さりげなく最後にすごいこと書いてあるな」といった反響があり、あまり知られていなかったらしい。
同社のサイトでは銀座店、谷塚店、関内本町店の3店舗が存続していることになっているが、実際はいずれも営業していない。銀座店を訪れると昼にもかかわらずシャッターが下りていて、「一時休業のお知らせ」の貼り紙があった。

「誠に勝手ながらこの度、神戸らんぷ亭を7月31日をもちまして一時休業とさせていただきます。何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます」
と書かれている。

シャッターの隙間から見える店内は真っ暗で、床に置かれた半透明の袋の中には大量に重ねられた丼ぶり。
神戸らんぷ亭によると、銀座店は今後は家系ラーメンの店に切り替わるという。谷塚店、関内本町店も閉店しており、牛丼を食べられる店は完全になくなったそうだ。
家系ラーメンに続々と転換
神戸らんぷ亭は、1993年にダイエーの全額出資で設立され、翌年から牛丼店のチェーン展開を始めた。牛丼のほかにカツ丼や親子丼、さば味噌など、定食店スタイルのメニューを提供してきた。2005年には経営不振になったダイエーが全株式をITサービスのミツイワに譲渡し、その子会社となり営業を続けていた。