人口当たりの喫茶店数が全国1位 量が多すぎる高知のモーニングの謎
盛りだくさんの喫茶店DEPOTのモーニングセット。

高知に行って驚いたことといえば、モーニングが多彩で変わったメニューが多いことです。
名古屋のモーニングは量が多くて有名だけど、高知にも知られざるすごいモーニングが!
味噌汁がついていたり、メニューにピザトーストがあったり、カレーがあったりと別にモーニングじゃなくてもいいんじゃ……というメニューまで。
いったい他と何が違うのか地元のグルメサイトのモーニングページ担当にお話しを伺いました。

なぜ高知のモーニングは量が多いのか?


いったい高知のモーニングはどこが違うんでしょう? と聞いてみると、「味噌汁があったりパンとごはんがいっしょに出てくる。コーヒーがあっても味噌汁が一緒にくる。ほかでは違和感がありますが、高知ではむかしからトーストと味噌汁が一緒になるモーニングはよくあったんです。高知では特に須崎とか宿毛にいくとボリュームがランチ並にあります」とのこと。

そこで地元の人に聞いてみたところ、「須崎や宿毛は漁師町。漁師は朝2時や3時から漁に出るので、ひと仕事終えた人がモーニングを食べにくる。
そのため須崎や宿毛ではお腹のすいた漁師向けにボリューム満点のモーニングになった」という説があるそうです。

ほかの高知出身の人によると、「高知市内はともかく、他の地区ではたいていの飲食店は9時に閉店するため、朝のほうにボリュームが偏ったのではないか」とも。
ほかにも「とにかくみんな朝が早いのでふつうの人でも4時や5時には起きている。だからモーニングがガッツリないと物足りない」という意見も。それも一理ありますね。

とにかく高知の朝は早いんだそう。
年間の日射量が日本で3本の指に入るほど多い土地柄なので、朝早い時間でないと夏場は暑くて農作業はできないのが実情だとか。
人口当たりの喫茶店数が全国1位 量が多すぎる高知のモーニングの謎
量がたっぷりで朝から元気が出そう


人口あたりの喫茶店数が全国1位


高知市内の喫茶店DEPOT(デポー)の方によると、「高知はとにかく喫茶店の数が多いので、サービスをどんどん増やしていったらこうなった」という。
調べてみると、高知県には人口1千人当たり1.90店で、モーニング文化で有名な名古屋や岐阜を2位3位に従えて堂々の1位! 人口約79万人しかいないのに喫茶店の数の多すぎ!!
 
サービス競争の結果、豪華なモーニングになったとは合理的な理由ですね。高知に行ったときはぜひ試してみては。
(カシハラ@姐御)