ブックオフ全店舗制覇を目標にするとみさわは、全国の古本屋をめぐっていても1店舗にかける時間はわずか20分ほど。速読技術の一種、フォトリーディングの要領で背表紙だけを目に焼きつけて本を探すのだという。マニタ書房の主力商品『竹内力 セーターズ』(竹内力をモデルにした手芸本)は見つかり次第購入するのだとか。
理想の古本屋へ行く夢をよく見るという吉田は、探している本がいきなり100円で何冊も並んでいるとテンションが上がって全部買ってしまうのだという。あるときは探していた『小林亜星の夫婦でダイエット』が大量に並んでいるのを見つけて全部購入。転売などするアテもなく、「亜星にあげる以外の道がない」(吉田)。
川津祐介『超能力健康法』をオカルト本コーナーからタレント本コーナーに戻すなど、「間違った棚に入っているのを見つけたときは、ちゃんと戻してあげたりします」と声を揃える2人だが、棚を間違いまくっている例の図書館に行ったらどんな気分になるかが少しだけ気になる。
1冊通して、東京だけではなく日本全国の個性的な書店が紹介されているので、旅のついでに良い書店を訪ねてみたいという気持ちにさせられる。まさに『本屋へ行こう!!』というタイトルにマッチした内容だ。やっぱり本屋はいいねぇ。
(大山くまお)