今や日曜夜の定番として多くの人に愛される番組『ザ!鉄腕!DASH!!』。現在はDASH村のコーナーがメインでほのぼのとした内容構成の色合いが強いが、2000年代前半まではTOKIOのメンバーが体を張った様々な企画が存在していた。

昨日、復活した電車とのリレー対決もそのひとつだ。以前に番組内で放送されたものの中から、特に印象に残っている企画を紹介していこう。

100人の刑事と対決!


初期の『ザ!鉄腕!DASH!!』は、ストリートを舞台にした規格外の遊びをする内容が多かった。その代表的なものが「100人の刑事と対決」をするシリーズだ。警視庁マル暴課出身者が陣頭に立ち結成された100人の刑事達が街を包囲する。その網をかいくぐる様にして、鬼ごっこや缶蹴りを行うのだ。
TOKIOの5人にはビーコンが配布されており、刑事が接近するとセンサーが反応する。臨場感あふれる戦いには、視聴者も固唾を飲んで見守った。ベテラン刑事が考える作戦や、TOKIOとの駆け引き、また街中ならではのハプニングなど、見どころが多かった。

TOKIOの5人がリレー対決!


TOKIOの5人がリレー形式で、様々なものと競争する企画も印象深い。流しそうめんや花火など、ユニークな対象もあったが、最も白熱するのは昨日も放送されていた列車との競走。発車直後にTOKIOがリードを奪いながらも、徐々に加速していく列車が迫ってくるデッドヒートは見ものだった。 

3000歩で日本に帰れるか?


また、あるルールを設けて、メンバー同士で競うゲームもおもしろかった。例えば、異なる交通手段で目的地へ到達する早さを競う移動手段別対決、各駅停車だけを乗り続けて24時間で行ける距離を競う対決、右折だけで目的地に到着できるかを検証するゲームなどがあった。
その中でも「3000歩でロンドンから日本に帰れるか」という企画は印象深い。
できるだけ歩数を減らすために、メンバーたちはスーツケースに乗ったり、ピョンピョン飛んだりして移動していた姿を覚えている方も多いのではないだろうか。

街中での謎解きゲーム


現在リアル脱出ゲームに代表される謎解きゲームが流行しているが、TOKIOは街中を舞台にして謎解きに挑戦していた。1枚の写真や文章を手がかりにして、その意味するところを探っていく。助言をもらうのは、街中で生活する人々。ヒントに繋がりそうな人物を見つけ出し、TOKIO自らが取材交渉。真相に迫るまでの過程を楽しめるのはもちろん、ロケを進めていく中での人々との温かな触れあいもこの企画の魅力だった。
また、このゲームでは最終的に専門家の意見が参考になることも多かった。このように、それぞれの分野のプロフェッショナルを招くのが鉄腕ダッシュの企画の特徴でもあり、企画の面白さでもある。

今月に放送開始から20年を迎えた『ザ!鉄腕!DASH!!』。ここまで長く続き、人気が維持できているのも、多くの人から愛されるTOKIOの温かな人間性があってこそだろう。ぜひ、30年、40年と続くことを期待したい。
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