最近、SMAPの解散騒動など、アイドルがなにかと世間を賑わしています。そんなアイドルの世界でかつてモーニング娘。
のメンバーとして、社会現象を巻き起こした加護亜依さんにインタビューしてきました!

加護亜依「ごっちんだ!」で怒られる


モーニング娘。のオーディションを受けたきっかけは、小6の2月に行われた自身の誕生日会だったとのこと。
「来てくれた友達と卒業記念として、軽い気持ちでオーディションを受けました」
オーディションでは、つんく♂さんの前で歌うこともあって、心臓が口から出そうなほど緊張したそうですが、見事に合格! 晴れてモーニング娘。のメンバーに選ばれた加護さん。
「加護ちゃん」を元の位置に戻したい 加護亜依がアイドルに再挑戦する理由
笑顔で取材に応じてくれた加護亜依さん

合格してからの生活は怒涛の日々で、中学1年生の4月には『ハッピーサマーウェディング』のジャケット撮影をしていたと振り返ります。
「ジャケット撮影のときにメンバーと初対面だったんですけど、普通に『あ、ごっちん(後藤真希)だ!』って言ったら怒られちゃって(笑)
それまで普通の小学生だったのが、いきなりモー娘。メンバーに。
そのため、テレビで見ていた人たちが目の前にいる不思議な光景は、今も焼き付いているんだとか。

加護の印象に残っている「岡女。」


モー娘。メンバーになってからというもの、様々なテレビ番組に出演していた加護さん。そのなかでも印象的なのが、『めちゃ×2イケてるッ!』内の「私立岡村女子高等学校。」の企画だそう。
「修学旅行の企画から始まったんですが、CM撮影中にいきなり岡村さんがやってきて、『修学旅行いくぞ!』と本当に言われたんです。それが一番印象的ですね

他にもモー娘。のライブに岡村さんが乱入したり、『オカムーランド』だったりと印象的な企画が多かったと加護さんは語ります。


凄すぎる人気に一苦労した加護亜依


加護さんが在籍していたモー娘。は当時、国民的アイドルともいえるほどの人気。そのため、どこかへ遊びに行くのも一苦労だったそう。
ディズニーランドにのん(辻希美)と行ったんですけど、ミッキーよりも自分たちのところに『辻ちゃん・加護ちゃんだー!』と人が集まったりとか、渋谷のセンター街でタクシー乗ったときに気づかれて何十人にも囲まれたりとか。普通に街は歩けなかったですね」

このように当時はプライベートがない環境でしたが、「普通の女の子」に憧れたことはなかったのでしょうか?
「当時は全然なかったですね。自分がやりたいことをやれていたので、楽しかったです。元々勉強が嫌いだったので、勉強しなくてもいいやとも思ったのかもしれない(笑)」

厳しかったつんく♂のレコーディング


モー娘。で大変だったことをお聞きすると、レコーディングだったと加護さん。
というのも、つんく♂さんは「モーニング娘。はアイドルではなくアーティスト」と言い続け、高いレベルを要求されたと話します。
「つんく♂さんの歌には独特のリズムがあるんです。『ここにいるぜぇ』だと、《♪一度きりの人生》じゃなくて《♪いー・ちどッ きりの じ~んせィッ》みたいなテクニックがいっぱいあるんです。《♪今ここで叫ぶぜ》じゃなくて《♪ッいま ここで さけ~ェぶゼィエィ》とか」
「加護ちゃん」を元の位置に戻したい 加護亜依がアイドルに再挑戦する理由

これらの独特のリズムを忠実に歌うことを求められ、少しでも遅れていると何度もやり直しさせられたとのこと。機械などで歌声を修正するようなこともなく、同じフレーズを2時間以上録り直ししたこともあったみたい!
メンバー全員が同じようにレコーディングをするので、24時間以上かかることもしばしば。
その間つんく♂さんは、一睡もしないでレコーディングスタジオに籠っていたといいます。
「つんく♂さんが寝てないから、メンバーみんな寝れないんですよ。だからレコーディングが一番大変でした」

他にもモーニング娘。は集団で行動しなければならなかったため、大変だったとか。マナーなどに関する指導も厳しく、脱いだ衣装をしっかり畳んだり、スタジオなどに入る時は大きな声で挨拶をしたりを求められたそう。

バナナを食べると激怒する中澤裕子


他のメンバーから厳しく怒られることもあり、特に中澤裕子さんが怖かったと振り返ります。
バナナが大嫌いな中澤さんは、辻さんがロケバスでバナナを食べていたことに激怒し、「くせーな! 私バナナ嫌いなの!」と怒鳴ったこともあったとか。


また、仲の良かったメンバーを加護さんに聞いてみると、ごっちん(後藤真希)とのん(辻希美)との回答が!
加護さんの教育係も務めたごっちんとは、初めこそ全然話さなかったとのことですが、『I WISH』をきっかけに意気投合。プライベートでも一番の仲良しだったとのことです。
「ライブでごっちんとホテルが別々になって、『行っちゃダメだよ』と言われるのに、コソーッと行ってごっちんの部屋で寝たりとか、一緒にお風呂入ったりとかしていました(笑)。本当にお姉ちゃんのような存在でした

そして忘れてはいけないのが、のんこと辻希美。同じ身長だったりと加護さんと共通点も多く、お互いオーディションで初めて会った時、「似ている」と感じたそう。
「初めはライバル心もあったんですが、その中で2人にしか分からないアイコンタクトのようなものも生まれました。
考えていることもほんとに一緒で、最近でも自分がおでんを作った時に、のんもおでん作ったとブログに書いてたり不思議な関係ですね」

加護亜依がモーニング娘。を辞めた後に気付いたこと


その後、モー娘。を卒業し、辻希美とのユニットW(ダブルユー)で活躍するものの、スキャンダルなどで芸能活動を休止することに。
加護さんは20歳を過ぎて再復帰したとき、モーニング娘。時代はとても守られていたと実感したと語ります。
「モーニング娘。での経験で、お仕事では礼儀が出来るけども、日常生活に戻った時になんも知らない自分がいて。例えば電車の乗り方が分からないとか。普通に出来ることが出来なかったという壁との戦いがありました」

再びアイドルに挑戦する加護の真意


活動再開後の加護さんは「Girls Beat!!」というアイドルグループで再びアイドルとして芸能活動をしています。
2008年には雑誌のインタビューで「モー娘。当時は自分がアイドルという意識が全然なかった」とも語っていましたが、アイドルに戻りたいと思うようになったきっかけとは?
「加護ちゃん」を元の位置に戻したい 加護亜依がアイドルに再挑戦する理由

色んなことがあってもずっと待ってくれたファンの方々が、もう一度アイドルとして歌って踊るライブが見たいと言ってくれていたことがひとつです。それに今のアイドルの子たちが『加護ちゃん見てアイドルになりました』、『今も私の中で一番のアイドルは加護ちゃんです』と言ってくれてるのを見て、まだ出来るかなという気持ちが生まれたんです」
確かにきゃりーぱみゅぱみゅもファンを公言しており、加護さんからのTwitterでのリプライを「いいね」しているほど!

さらに加護さんは自身のことをこう語ります。「ジャズをやったり、女優やったりもしましたが、多分私は年いってもアイドルの『加護ちゃん』なのかなと思います

「加護亜依」を元の場所に戻したい


「Girls Beat!!」の一員としてアイドル活動をしている加護さんですが、モー娘。時代と比べると、ライブ会場なども小さく苦労することもあるのでは? しかし加護さんはそれをポジティブに捉えているそう。
「モー娘。時代はいきなりライブは日本武道館でしたし、下積みをしていません。だから私は今満足しています」

また加護さんが現在、芸能界に復帰し、芸能活動を続けるにはこんな想いがあるのだとか。
もう一度輝きたいというよりも、『加護亜依』をちゃんと元の場所に戻してあげたいと思っています。例えばモー娘。OGメンバーに入りたいですよね。テレビとか見てて『あ、私入ってない』とか思ったりもしますし。同期のメンバーには『イメージ良くなりなさい』ってよく言われるんですが(笑)」
「加護ちゃん」を元の位置に戻したい 加護亜依がアイドルに再挑戦する理由

『加護亜依』をちゃんと元の場所に戻すことが達成できたら芸能界を辞めるのでは、と話した加護さん。1月19日に行われたライブでは卒業以来、10年ぶり以上にモーニング娘。の曲を歌い、話題になりました。
そんな加護さんが率いる「Girls Beat!!」は現在、ライブなど精力的に活動中! ぜひ皆さんもアイドル・加護亜依をこの目でチェックしてみてはいかがでしょうか?

加護亜依さん 今後の出演予定
1月24日 Girls Beat!! イベント(東京・新宿)
2月10日 加護亜依 バースデーライブ(東京・六本木)
2月23日~28日 加護亜依 舞台「リプレイ」出演(東京・池袋)

Girls Beat!! イベント詳細はこちら!

舞台「リプレイ」詳細はこちら!