今年3月31日に期限を迎え、使用できなくなるビール券があること、気づいていますか?

ビール券に有効期限が設けられたのは、平成2005年10月以降の発行分から。
有効期限が設けられる以前の古いビール券はずっと使えるわけだが、2005年10月以降に発行された分に関しては、これまでに2013年3月末、2014年3月末の2度にわたり、期限を迎えた券が使用できなくなった。


そして今春、3度目に期限が切れ、新たに使用できなくなるビール券が多数あるはずなのだが、意外と気づかず、スルーしてしまっている人も多数いるのではないだろうか。

かくいう自分も、「ビール券に有効期限ができた」と報じられた際には「気をつけないと!」と思っていたのにその後すっかり忘れており、最近、酒屋の店頭貼りのポスターで「そういえば有効期限チェックしないと」と思い出したクチである。

過去2回の期限切れで未使用のまま使用できなくなった券はどれだけあるのか。また、今回期限を迎える券はどれくらいなのか。
全国酒販協同組合連合会に問い合わせると、
「過去の期限切れ分も、今回期限切れとなる未使用分も、こちらでは計数管理は当然しておりますが、公表はしておりません」
との回答だった。

ところで、そもそもビール期限に有効期限が設けられた理由って、どんなことでしたっけ?
「ビール期限の有効期限は過去には設定していませんでしたが、そうすると家庭の中で使用されることのないまま、しまい忘れてしまうケースが実に多いのです。
有効期限をつけることで、使用の促進につながればということが目的です」

ちなみに、ビール券の使用は、全国酒販協同組合連合会では「ビールの大ビンもしくは缶との交換を前提として発行している」というが、実際にはスーパーやコンビニなどで、お酒以外の商品にも利用できることが多い。
ただし、お酒の取扱のない店舗では利用できなかったり、お酒を含まないと交換できなかったり、店舗によってのルールも異なるようなので、利用の際にはあらかじめ確認が必要だ。

改めてもう一度。この3月末に期限切れになるビール券が家に眠っていないか、ぜひご確認を。
(田幸和歌子)