その名も「ポッピンQ」! ……ポッピンQってなんだ!?
新ビジュアルも登場だ。
エキレビ!では、以前からこのプロジェクトについて特集していた。
東映アニメがやってる企画がよくわからない件
「ダンスで世界を救う」とか言ってますけど東映アニメの企画がやっぱりわからない
黒星紅白、笑い慣れない中学生女子…東映アニメの謎企画がガールミーツガールなのは間違いない
作品のテーマは「ダンスで世界を救う青春映画」。「ポッピンQ」の監督は「ドラゴンボールZ」「プリキュアオールスターズ3Dシアター」の宮原直樹。キャラクター原案は「キノの旅」「サモンナイト」の黒星紅白だ。黒星紅白からのコメントもエキレビ!独占で到着した。
黒星紅白コメント(エキレビ!独占)
こんにちは黒星紅白です。大好きなあの『東映アニメーション』でオリジナルアニメ映画!CGダンス!
生きていたら何かの何かでこんな日が来ることもあるんですね。
頂いているコンテやカット集、設定画、すべてほんとに輝いてます!
かわいいかわいい彼女たちの物語、楽しみにしていてください!
黒星紅白の絵を再現する「ポッピンQ」
「かわいいかわいい彼女たち」! 確かに、彼女たちはかわいい(今はちょっと沈んだ顔をしているけど!)。
「ポッピンQ」のキャラクターデザイン・総作画監督は浦上貴之。「カラフル」などを手がけた浦上は、黒星紅白の絵の魅力を絶妙に再現している。2Dだけではなく3Dのモデルも同様に、「黒星紅白らしさ」を感じる仕上がりだ。
さて、エキレビ!読者の皆さんは、黒星紅白といえばどの作品を思い出すだろうか。
私は電撃文庫の『キノの旅』の表紙の印象がとても強い(小学生のころ、表紙に一目惚れして買った)。
10代からアラサー、アラフォーまで、幅広い世代を惹きつける黒星紅白の絵の魅力はどこにあるのか? 黒星紅白好きのライター・たまごまごさんに聞いてみた。
たまごまごが語る、黒星紅白の魅力
黒星紅白の絵の魅力は、表情に含みがあること。
有名な「キノの旅」シリーズの挿絵が顕著です。
主人公キノはこちらに視線を向けている。にもかかわらず、常に何か別なことを考え憂いており、表情に色気がある。
考えがうまくまとまらない、表現できないでいる子供の顔。後に角川文庫「銀河鉄道の夜」の表紙でも現れていました。
キャラクターによっては、悟りを開いたような落ち着きの表情にかわることも。
少しだけ半開きな目が特徴で、アルカイックスマイルに近い安心感と、アンニュイな艶やかさがあります。
また、大人になりきれない少女を、淡い色合いで描くことに長けているイラストレーターだと思います。
スレンダーでしなやかな女の子たちの身体から感じられる、「成長の途中」感がすごい。
最近だと「世界征服〜謀略のズヴィズダー〜」のキャラデザ。
ヒロインの星宮ケイトの幼い体型、ホワイトロビンやナターシャのきゃしゃな骨格表現を通じて、未成熟さのフェチズムを露骨に出していたのが、とても印象に残っています。
今回の「ポッピンQ」も、今までの黒星紅白らしい「育ちかけ(これからもっと成長する)」へのこだわりが、いかんなく発揮されていると思います。
まさに、成長中少女、という絵柄と設定の大道あさひが、スタッフ人気一番なのはとてもわかります。
ぼくは、都久井沙紀のような幼形成熟したキャラにゾクゾクします。
この子多分、物語の中でどんどん育っていくキモのキャラなんだろうなと思うのです。
でも正直、このままでいい。キャラとして完成されすぎている。
今この瞬間。半育ちの、アンバランスな身体とアンバランスな心を、見ていたい。
膨らんでいないわけじゃない胸、大人のようにのびきった脚、笑うのが苦手な顔。
黒星紅白っていったら、こういうキャラだろー!と小躍りしたくなりました。
どのキャラも意外と頭身が高いのに、ものすごく幼く見える。
黒星紅白ファンも、黒星紅白ファンじゃなくても
「ポッピンQ」は、3月27日にはAnimeJapanでのステージイベントへの出展も決定している(GREENステージ 13:50〜14:30)。
出演者は井澤詩織、小澤亜李、黒沢ともよ、瀬戸麻沙美、種崎敦美(崎の大は正式には立)。この5人がメインキャストということだろう。AnimeJapanのステージでは、黒星紅白の原案デザインやキャストトークショー、そして「このステージでしか見られない先行映像」も初披露を予定している。
まさに黒星紅白!なアンバランスな少女たちが、青春の中で駆け抜ける。黒星紅白ファンも、黒星紅白ファンじゃなくても、要チェックです。
「ポッピンQ」ティザーサイト
(青柳美帆子)